
新島八重の生涯 歴史物語 幕末のジャンヌ・ダルク
会津に帰ってきた覚馬・・・
日本の政局を知って・・・会津も負けられないと、砲術学校を開校しようと講義の練習をしております。
でも・・・武士の本分は、刀と槍・・・そんな空気が漂っています。
八重は・・・針のおけいこにも身が入らないようで・・・
桜の木の上で砲術本を無心に読んでいます。

そんな八重は、毛虫に驚いた拍子に本を落としてしまいます。
そこにこへ若き武士が通りがかり、その本を拾い上げ。。。八重と尚之助・・・運命の出会いです


それは江戸から覚馬を援助しようとやってきた尚之助なのでした。
よき協力者を得て蘭学所の整備を急ぐ覚馬・・・
運命の人なのに・・・
八重は、兄・覚馬をとられて寂しそう・・・

「何かをはじめようとすれば、何もしないヤツがかならず邪魔をする。
蹴散らして前へ進め!」
象山先生の言いつけを胸に、邁進する覚馬・・・
遂に蘭学所開設の許可が下りましたが・・・
脱藩してきた尚之助の教授方就任は受け入れられません・・・

あ・・・子どもだった山川君。。。後の「知恵の山川」も、大きくなりました

八重のことが好きなようですよ

八重と話をしている尚之助にちょっと、やきもち焼いているみたい

で・・・覚馬は・・・生徒が集まりません。
やっぱり武士は刀と槍・・・
鉄砲にいちゃもんをつけられて・・・槍で勝負をすることに・・・


でも・・・鍛え上げられたその肉体に、敵う者はありません

が・・・頼母は覚馬を叱りつけます。
「遺恨を含んで槍を振るうやつがあっか!このばか者がっ!!」
「あまりに無礼ゆえつい・・・。」
「覚馬!にしもちっとは控えろ。
わしの耳にも届いでんぞ。
にしは鉄砲の強さを言い立で過ぎる。
ご先祖様代々、弓・槍・刀でご奉公してきたんだ。
それを”鉄砲が強い”って言われれば誰だって腹立てるのは道理だとは思わねえか。」
「ご番頭様もさようにお考えですか?!」
「そだに・・・猪がかみつくような顔すんな!座れ!」
「覚馬…聞ぐ耳を持て。
声高に”砲は強い、鉄砲は強い”って言ってたんでは、敵が増えるばっかりだぞ。」
切り替わって、容保さま・・・
世界と日本とどうあるべきか・・・
多難を危惧し、一肌脱ぐ???脱ぎそう???

そんな容保は、会津藩第八代藩主・松平容敬の実娘と結婚したようです。
養子に入っているから容保も容敬の息子ですが、今でいうと娘婿という感じになりましたね

覚馬は、やがて蘭学所のことで藩庁に呼び出されることになります。
品川砲台の管理のために、お金がたくさんいるそうで・・・
そこで鉄砲の入れ替えと洋式調練採用の願いの取り下げを言い渡された覚馬・・・
なんと、おエライ方と口論に・・・!!
薩摩が軍制改革を行っていることを知っている覚馬・・・
怒り心頭!!
「古い。。。
兵制改革の事、蘭学所の事、いま一度殿のご裁可を仰いで頂きとう存じまする。」
「ただいま申し伝えた事が主命である!」
「そんなはずはねえ!
殿は黒船をよぐご存じだ。
弓矢で戦うだの蘭学は要らぬなどおぼし召されるはずがねえ!
あなた方は世界を知らぬ!
まるで…まるで”井の中の蛙”だ!!
藩の守旧派の反感を買い禁足を命じられてしまいました。
まあ、薩摩とは違うよね・・・久光は特別

実際、薩摩は琉球や朝鮮、中国も近くにあって、開かれていた土地・・・
蝦夷まではいかないも、黒船どころか外国人も出会うことのないような、海のない内陸地ではおエライさんのこの判断で当たり前だったのかもしれません。。。
ここで生きてくるんですね。
象山先生の言葉・・・

「何かをはじめようとすれば、何もしないヤツがかならず邪魔をする。」
そうなのよね・・・その通り。
そんな時、言ってやればいいのよ。
「これが駄目なら、いい案を出してください。ないならこの案でいきます。」って。
兄を心配した八重は、尚之助に習ってつくった弾丸作ります。

やる気も失せた放心状態の覚馬のもとへ持っていき、砲術の指南をせがみます。
が・・・やる気のない覚馬に・・・
自分で撃つという八重。
そこで覚馬がハッと気づきます。
八重は実弾撃ったことない!!
「八重やめどけ!」
「私は続けやす!
人に笑われでも構わねえ。
兄様がもう諦めると言っても私は諦めねえ。
鉄砲を極めるまで一人でも続けやす!」
「よし!蹴散らして前に進むか!」
そうね・・・今まででもそうだったもんね。
逆境に立ち向かう姿がそこにはありました。
そして・・・幕末の動乱の幕があがろうとしていました。
今回も、なかなか良かったと思います。
キャラもしっかりできているしね。
ま・・・一言いうなら、二枚目が多いってことかしら・・・

少年漫画でもオタクはどのキャラが好きかで盛り上がるんですが、今回は、いつもの大河に増していろんなキャラのいい男が出ております。
しっかり腰を据えて2回は見る私ですが、抑えた演技と高貴なイメージのせいか、慶喜と容保が今一つ見分けがつきにくい?と、思うのは、おばさんだからでしょうか?
覚馬は黒(泥臭いというか・・・熱血)・尚之助は白(スマートで・・・でもやっぱり熱血)と、よく分かるのですが

殿だから仕方がないのかなあ・・・?と思いながら、でも、これから先個性が出て・・・
イメージ的には、容保がサンドバックのように・・・時代に打ちのめされ始めていくので侍大将になったり・・・変化していくのかもしれないですね

でも。。。世の中、そんな男前ばかりいないので、いろんなキャラをお願いします。

![青春新書 安藤優一郎 青春出版社発行年月:2012年06月 ページ数:221p サイズ:新書 ISBN:9784413043601 安藤優一郎(アンドウユウイチロウ)1965年、千葉県生まれ。歴史家。文学博士。早稲田大学教育学部、同大学院修了。江戸をテーマとする執筆・講演活動を展開。JR東日本・大人の休日倶楽部「趣味の会」、東京理科大学生涯学習センター、NHK文化センターの講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 山本八重、会津に生まれるー幕末のジャンヌ・ダルク誕生/第2章 最初の結婚と兄山本覚馬ー会津藩悲劇のはじまり/第3章 戊辰戦争の渦のなかへー父と弟の死/第4章 故郷を去るー兄との再会と夫の死/第5章 新島襄との再婚ー悪妻伝説の虚実/第6章 従軍看護婦への道ーハンサム・ウーマン新島八重 幕末戊辰戦争ー。新政府軍に対し、会津鶴ケ城から最新のスペンサー銃を持って戦った女性がいた。後に同志社大学創設者・新島襄の妻となる「山本八重」である。維新後、封建的風潮の残るなか、男女平等を望む八重の生きざまは世間から「悪妻」と罵られるが、夫襄は「ハンサム・ウーマン」と称した。日清・日露戦争時には、篤志看護婦として従軍する。八十六年の八重の生涯を通じ、歴史の敗者になった者たちの視点から新たな幕末・明治像を描く。 本 人文・思想・社会 歴史 伝記(外国) 新島八重の維新 [ 安藤優一郎 ]](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F3601%2F9784413043601.jpg%3F_ex%3D160x160&m=http%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F3601%2F9784413043601.jpg%3F_ex%3D160x160)
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