
本当に、5月のみどりは綺麗です。
虎伏山(とらふすやま)に白亜の天守閣がそびえ、御三家の威容にふさわしい風格を醸し出しています。

和歌山城は、天正13年(1585)に紀州を平定した豊臣秀吉が弟の秀長に築城させたのが始まりです。
その築城を担当したのが、築城の名人藤堂高虎で、本丸・一の丸を造りました。
まず、秀長の城代として桑山重晴が入り、慶長5年(1600)には、関ヶ原の戦いで功をたてた浅野幸長が入城。
そして、元和5年(1619)には徳川家康の第10子・頼宣が入城し、紀州55万5千石の城となり、以来、水戸・尾張と並び、徳川御三家のひとつとして、長い歴史を刻んできました。

和歌山城の石垣には、紀州特産の青石(緑泥片岩)が多く使われています。

こちらは紅葉渓庭園。

和歌山城内にある風雅な庭園です。ひなびた茅門。。。ここをくぐると、静まり返った空間が開けます。
紅葉渓庭園は、徳川頼宣が西の丸御殿に築いたものです。
浅野公時代に築かれた内堀の一部と、虎伏山の起伏をたくみに利用した庭園です。
池は山すそから湧き出る泉を利用して作られ、池の中央には舟の形をした「御舟石」があります。
紅葉渓橋をはじめ、土橋、石橋と風情のある橋がたくさんかかっていて、滝の音が何とも心地よい気分です。
紅葉渓庭園という名の通り、紅葉の眺めは素晴らしいのですが、この5月の新緑の季節も気持ち良く、マイナスイオンを体全体で感じることが出来ます。

こちらは「御橋廊下」
御橋廊下は、江戸時代には藩主とお付の者だけが藩の政庁や藩主の生活の場である二の丸と紅葉渓庭園のある西の丸を行き来するために架けられた橋で、屋根を設け、外からは見えないつくりになっていました。斜めに架かる橋としては、全国的にも珍しい構造です。
約11度の角度で斜めになっているため、滑り止めのために段差がつけられています。
そして、この橋は中を通ることが出来ます。
お殿様になった気分でどうぞ。


こちらは「伏虎像」
江戸時代、和歌山城は別名「虎伏竹垣城」と呼ばれました。
これは、和歌山城の建つ山が虎の伏した姿に似ていたためと言われています。
この像は、和歌山城の別名にちなんで、昭和三十四年に作られました。
4月は桜で綺麗な和歌山城。
5月はつつじの季節です。

たくさん咲いて綺麗だろうなあ・・・と、思って行きましたが、今年はもう終わっていたようです。
この間まで桜が咲いていたのになあ・・・。

天守閣に登れば、和歌山市街が見渡せ、紀ノ川がゆったり流れているのがよくわかります。まずここで和歌山市全体を頭に入れて、観光を始めるのもひとつの方法かも。
是非来てください。

↓ランキングに参加しています。

↓応援してくれると嬉しいです。


にほんブログ村

歴史 ブログランキングへ
ラベル:和歌山城