世界に類を見ない文房具がたくさんあります。
2009年コクヨが“ハリナックス”を発売。
![サプライ品[その他のサプライ品]
針なしステープラー(ハリナックス)ハンディ8枚タイプ (SLN-MSH108LB)](http://www.dospara.co.jp/5goods_parts/img/parts/242137.jpg)
針なしステープラー(ハリナックス)ハンディ8枚タイプ (SLN-MSH108LB)
ホッチキスの針のないもので、シュレッダーにかけるのが簡単です。
累計325万台も売れています。
“カドケシ”は、たくさん角のある消しゴム。
![Product Description
(たくさんのカドで、いつでも細かな部分を消すことができる消しゴム!コンパクトなプチタイプです。【特長】・たくさんのカドで、いつでも細かな部分を消すことができる消しゴムです。・ペンケースに入るコンパクトなプチタイプ。・常にカドで消す快感を追求したユニバーサルデザイン!・製図/マークシートなどの細かい作業に適しています。)
KOKUYO ケシ-U750-1 消しゴム[カドケシプチ]鉛筆用ブルー・ホワイト2色セット / コクヨ](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41tVlo8w-pL._SL160_.jpg)
KOKUYO ケシ-U750-1 消しゴム[カドケシプチ]鉛筆用ブルー・ホワイト2色セット /...
“風呂単メモ”は、水をこぼしても文字がにじみません。

クツワ 風呂単メモ SC221
そんな日本の文房具に、外国人は驚嘆しています。
日本の製品は、携帯電話に代表され・・・特化したものも多く、世界では通用しない・・・ガラパゴス化していると言われています。
ガラパゴス諸島は、南米エクアドルから900q沖合の島々です。
絶海の孤島軍なので、それぞれの動物が、独自の進化をしてきました。
チャールズ・ダーウィンは、このガラパゴス諸島で生態を観察し、進化論を発表しました。
その場所の環境や状況に合わせて進化したものに“ガラパゴス”という言葉が使われます。
主に日本では、“日本ではすごく普及しているのに、海外ではそれほどではないもの”を意味します。
具体的には、携帯電話・温水洗浄便座・カーナビ・軽自動車・・・
でも、文房具はそんな心配は無用です。
フランスで流行っているのは・・・パイロットの“フリクションボール”。

フリクションボール ノック 0.5mm 10色セット LFBK230EF10C / パイロット
「消せるボールペン」です。
子供たちが流行らせいました。
2006年にフランスで発売、累計販売数は6000万本に上ります。
このペンがフランスで受けた理由は・・・
フランスでは、小・中学生でも万年筆が当たり前でした。
鉛筆と消しゴムは使えません。万年筆で間違えたときは、修正ペンで消します。
ところが・・・“フリクションボール”なら、1本でOKです。
今、約100か国で4億6000万本販売しています。
空前の大ヒット商品となりました。
この技術は、ガラパゴスでした。
愛知県名古屋市、消せるインクを開発したのはパイロットインキです。
特殊なインク「メタモカラー」を使用しています。
初めは、温度によって色の変わるインクの研究でした。
筆記用具のインクに使われるものではなく、アイデア商品に使われていました。
そして、60度以上で無色となるインクを開発したのです。
そのインクが、消せるボールペンを生んだのです。
日本より先に売りたいと申し入れたのが、フランスにあるパイロット社でした。
2006年にグローバルな商品が誕生します。
“フィットカットカーブ”今年のヒット商品です。

どこまでいっても30度なので、あまり力を入れずに切ることが出来ます。
8カ月で150万本を販売しています。
海外へはこれから進出予定です。
日本では、毎月1000種類の新しい文具が売り出されています。
そして、より優れたものが、生き残っていっているのです。
アメリカでは・・・
主婦が熱狂しているのが“ケシポン”です。

プラス 早撃ちケシポン IS?250CM
一日で大量のダイレクトメールの届くアメリカ。。。
シュレッダーよりも楽・・・それがケシポンだったのです。
個人情報を守ってくれる文房具です。
2009年にプラスがアメリカで販売を始めました。
全米で、年間100万個売れています。
今、アメリカでは、個人情報の盗難被害が年間900万件、1日2万4000件と言われています。
さらに、もう一つの理由は・・・
アメリカ人は、気に入ったものはまとめ買いをして、お友達にプレゼントする習慣があるのです。「シェアリング イズ ケアリング」です。
そんな、アメリカの文化が後押ししたのです。
この商品、アメリカで売る予定はありませんでした。
2007年に日本で発売。
きっかけは、2005年の個人情報保護法でした。
当時は、シュレッダーやハサミが主流でした。
が、文房具メーカーが、文字で文字を隠したのです。
100種類以上試作をし、アルファベットを応用した文字列になりました。
日本では、1年で120万個の大ヒットとなり・・・
2008年オバマ大統領が、個人情報保護法を推進したのを機に、アメリカで発売したのです。
しかし、ケシポンには大きな悩みが出来ました。
ノックオフという模倣品です。
ケシポンはおよそ10ドル、模倣品はおよそ7ドルです。
同じような機能であれば、安い方へと流れていく・・・
そこで、決してまねのできない秘策を開発しました。
ローラー式を開発したのです。

PLUS 個人情報保護スタンプ ローラーケシポンワイド ピンク IS-510CM / プラス
薬の容器に書かれたシールには、個人情報がいっぱいあるので、ローラー式なら丸いビンにも押すことが出来ます。
アメリカ最大の通販専門サイトで・・・
紹介されたのは、ケシポンの新商品。
ツルツルの紙でも・・・丸い容器にも対応できていました。
7分間の放送で、2万2000個も売れました。
地道な研究開発と、経営の国際化・・・
ガラパゴス商品に、成功するカギがありました。
経営者も、それぞれの国に合うようにガラパゴス化することで・・・
日本の技術を持って、世界に通用する商品を開発していけばいいのです。
ガラパゴスで世界に打って出る・・・
そんな家電商品は・・・炊飯器。
6万円・・・10万円を超えるものまであります。
そこには“内釜戦争”がありました。
釜だけでなく・・・洗米してくれる機能までついているのもあります。
そこには、日本人の米に対するこだわりがあるのですが・・・
今、5万円を超える高級炊飯器の年間販売台数は、100万台以上。
高級炊飯器はガラパゴス???
しかし、これを武器にしているのが、象印魔法瓶。
一番力を入れているのが“極め炊き”79,800円です。

ZOJIRUSHI 圧力IH炊飯ジャー 【5.5合炊き】 NP-SS10-BP プライムブラッ...
売りは、7通りに焚き分ける機能です。
この商品をどこに売り込むのでしょう???
それは・・・台湾。
象印は、2002年に台湾に本格進出。
しかし、その頃台湾では一家に一台「大同電鍋」。
そこで・・・進出と同時に、サービスセンターを出しました。
日本の炊飯器はなじみのないものだったので、対面式のアフターサービスを始めたのです。
今や象印は26%を占めるようになりました。
そして、今、高級炊飯器を売ろうとしています。しかも、6万円で・・・。
本当に売れるのでしょうか?
これから挑戦が始まります。
↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると嬉しいです。

にほんブログ村

社会・経済 ブログランキングへ