2012年11月14日

"強いアメリカ、弱いアメリカ"

11月7日、激戦を戦い抜いたオバマ大統領は、シカゴで勝利宣言をしました。
今回の大統領選は・・・まさに、アメリカを二分した戦いでした。

アメリカでおこることは、将来日本に来る。
だったら日本は、何に備えればいいのでしょうか???

今回の対立は・・・雇用問題・増税・宗教・製造業の空洞化・経済政策・移民問題。。。
まさに、アメリカを二分する戦いでした。

特に、不法移民の問題がありますが・・・それが、オバマ大統領の再選の理由にもなりました。

アメリカ合衆国にあるアリゾナ州は、人口の3割が移民です。
そこにある国境の町ノガレスには・・・

不法移民が柵を飛び越えて入ってきます。
どんどんと・・・後を絶ちません。
国境警備隊のいる中、命がけでやってきます。
その数、1日平均1300人。。。

アリゾナ州法1070条
「不法移民と疑われるものに対し、職務質問や令状なしで警察官が拘束できる」という厳しい法律があります。

人種差別捜査だ!!と、批判の声もあります。

スマート・テントと呼ばれる場所には・・・有刺鉄線が張り巡らされています。
ここでは・・・“英語を話せないアメリカ人”がいました。
テントシティとも呼ばれるエストレーラ刑務所には、不法移民が収容されています。

目立つのは、屈強な男たちです。
使われているのは、朝鮮戦争の時に使われていたテント。
気温は35度の中、過酷な生活を強いられています。
ここでは19年間で40万人以上を強制送還しているそうです。

唯一快適に過ごせるのは・・・朝食と夕食をとる休憩所です。
女性も男性と同じ条件です。

全米一過酷な条件なのに、国境を越えてアメリカにやってきます。

アメリカには、不法移民が1200万人いると言われています。
この不法移民を直ちに追い返すべきなのか?アメリカの活力として受け入れるのか???
考え方が対立しています。

オバマ大統領は・・・6月、アメリカの移民政策をより一層公正に、効率的に公平になるよう改正しました。
不法移民緩和政策・・・強制退去を一定期間免除し、30歳以下で5年以上の滞在を条件にしました。
夢を追う不法移民の若者に対しての対策でした。

この政策の狙いは???

不法移民は、ヒスパニックです。
今回の選挙で、中南米系の人々が、同胞に対して優しくしてくれるオバマに対して投票しました。
そして、アメリカでは・・・ヒスパニックが活躍しています。
ジェニファー・ロペス、メジャーリーガーの4割はヒスパニックです。
彼らは、合法で入ってきていますが・・・
人口比は・・・
白人・・・・・72.4%
ヒスパニック・16.3%
黒人・・・・・12.6%
アジア系・・・4.8%
と、黒人を抜いています。
2010年には5000万人でしたが、2030年には7300人に、2050年には1億人になると言われています。
ヒスパニック系の人がどんどん増えている今、オバマ大統領としてはこの人たちの票を獲得するために、不法移民に対して優しい法律にしようとしたのです。

では、合法移との違いは?
合法移民は、なかなか難しく・・・アメリカに入るときに仕事、留学のビザで行き、グリーンカードという永住権を得ることが必要なのです。

密かに暮らしている不法移民たちは・・・
普通に暮していますが、犯罪者のようにこそこそと暮らしています。
実際、この不法移民たちが、アメリカの労働力となり、経済の一翼を担っています。

オバマ大統領に対して記者が・・・
「不幸移民を雇用して、アメリカ人の失業者をどうするつもりですか???」
と、問いかけました。

ここに、移民大国のジレンマがあります。
不法移民のために、失業者が増えると言われていますが、それと同じように800万人の労働力が失われてしまうのです。

不法移民が消えた農場では・・・年4回収穫されていたトマトがそのままになっていました。
今年は失業中のアメリカ人を雇いましたが、携帯ばかりいじっていて仕事をしないのだとか・・・。
結局逃げ出してしまいました。

不法移民の有名人・・・TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたのは、“デュレース・メテュズ”さん。不法移民でありながら、国家資格を取得しました。

アメリカ人がやりたくない仕事をやっているのはヒスパニックの人々です。
アメリカでは、個人の権利が主張できるので、不法移民であっても、その子供であっても、学校に通ったりできるのです。


“人種のるつぼ”のアメリカ。
アメリカは、いろいろな人種や民族が一つに溶け込んだ国という意味で使われていましたが・・・。
最近は“サラダボウル”。自分の姿や味をそのままにそれぞれ主張が出来る国なのです。
つまり、英語を使えなくても生きていけるのです。

日本も、高齢者社会になって労働者の数が減ってきている中、移民問題についてよく考えなくてはなりません。

同性愛者を認めたのも、オバマ大統領が初めてです。
同性愛の賛否については、宗教的立場もあって、反対している人もいるのです。
しかし、ニューヨークでは同性婚を認めています。
現在合法としている州は、ニューハンプシャー・バーモント・マサチューセッツ・コネチカット・アイオワ・ニューヨークと、ワシントンDCです。
ここにいれば、結婚が出来るのです。
このほかにも、メーン州、メリーランド州、ワシントン州が同性婚を認めてもいいと投票で決まりました。
同性婚を認めている州は・・・民主党の支持が高い州です。
ここでもアメリカは二分されています。

同性愛婚は・・・意外なところで経済効果が生まれています。
高級ホテル・・・ニューヨーク州では1年間で8000組以上が式を挙げました。
新婚旅行などを含めると、経済効果は200億円になるとか・・・。

オバマ大統領が、どうして同性婚を認めたのか???
今回は、2回目ということもあり、失望してしまった人も多く、民主党の支持者の中で熱心に応援する人がいなかったのです。
若い人の選挙離れもありました。
しかし、同性婚を認めると言ったとたんに、同性愛者が必死になって選挙運動を始めたのです。


アメリカに起こったことは、やがて日本にも来る・・・
日本も、いろいろな場面で待ったなしの日本。
前に進むために、白黒と選択を迫られることになると言えます。
でないと、日本は前に進めないかもしれません。

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posted by ちゃーちゃん at 17:25| Comment(0) | 未来世紀ジパング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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