
重盛が2人の偉大な男の間で悩み・・・堕ちていくお話が始まってしまいました。

第37回「殿下乗合事件」です。
鎌倉から始まりました。
政子は相変わらずの野生児大爆発です。

その家に・・・頼朝が出入りするようになってきました。
新しき国づくりをめざす平清盛は、宋との交易の窓口を大宰府ではなく福原にするため、宋の要人を福原に招くことを考えていました。
周新・・・話し方がゼンジー北京のようです。
私も、つい最近まで中国人はこんなしゃべり方だと思っていましたよ。。。

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おそるべし・・・ゼンジー北京。
さらに正式な国交を開くため、その場に後白河法皇にも列席してほしいと願う。
宋から要人を招くためには、貢ぎ物として金(きん)が必要でした。
そこで清盛は、奥州を治める藤原秀衡をを鎮守府将軍という要職につけ、その見返りに奥州特産の金を入手することを企みます。
お公家さんたちは鳥の羽が欲しいようです。
あっさりと、鎮守府将軍に任じてくれました。
なんてこと???
っていうか・・・お公家さんは本当に世間知らずね。

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目張りもばっちりのお化粧です。
相変わらずきれいなお顔。

でも、後白河を招くには問題がありました。
まず、法皇が宋人と面会することは前例がなく、先例を重んじる朝廷の猛反対が予測されたのです。
この頃から・・・日本人は前例のないことに・・・イレギュラーなことに対して拒否反応があったんですね・・・。

おまけに強訴の一件から、後白河との関係は悪化したままでした。
が、官職を解かれて暇を持て余していた時忠を後白河への使者として送りました。
口から生まれてきたような男・・・時忠・・・人の心を読むことを得意とする時忠は、後白河に奥州の鳥の羽根を献上します。
「え〜!!こんなもので??」と思う鳥の羽で・・・
まんまと後白河法皇の好奇心をたくみにあおり・・・
とっても嬉しそうな法皇様です。
生き生きとしていますね

それは、時忠も

宋人との面会の約束を取り付けました。
時忠もやっぱり必要人物だったのですね。
「平家にあらずんば、人にあらず」と言ったのはこの人で・・・
清盛は慎重な人だったんですけどね

そんな平家の動きをいまいましげに見ていた摂政・基房。。。
重盛の子供たちは、働きよりも歌や舞の方が好きなようです。
まあ、重盛さんもお利口だったようですが、先週ぐらいから平家が貴族化してきていますね。。。
これが、火種となって、全国の武士たちの不満へと発展していくわけですが、それはまだ東国武士の話・・・
ある日、京の橋で鷹狩りから帰る途中の重盛の嫡男・資盛と鉢合わせした基房・・・
「急げ!!父上と母上に早く獲物を見せてあげたい!!」
と喜んでいた資盛・・・
どちらが道を譲るかで争います。
基房「何事じゃ・・・」
「無礼にも、輿を下りようとはいたしませぬ!!」
「摂政さまのお輿にござりまする」
資盛「かまわぬ!!進め。
私は平家の棟梁の子、相国入道の孫ぞ!!」
基房「許すまじ!!」
輿から引きずりおろされてしまった資盛・・・。
兼実はビビッて基房に言い寄ります。
「知らなんだとはいえ・・・」と。
本当に???
摂関家の方が偉いんじゃないの???
そこまで平家は偉くなってたのかしら???
基房は、礼儀を重んじる重盛ならば、わが子が辱めを受けても摂政には復しゅうすることはない・・・
「筋を通そうとする」重盛を見越していたのですが。。。
基房の予想どおり、重盛はこの事件について礼節を欠いていた資盛を叱るのでした。
![55afe726[1].jpg](https://chachacha-mama.up.seesaa.net/image/55afe7265B15D-thumbnail2.jpg)
これって、当たり前じゃないの???
って、思ってしまいました。
平家の棟梁であったとしても、ついこの間まで公家にとったら武士なんて犬だったのに・・・。
時子は、平家と藤原摂関家の一大事であり、訴えるべきだと主張しています。
やっぱり、奢っているよね。これって。
なんだかこの重盛、家康っぽい???
このことを知った福原の清盛や盛国は、重盛らしい公明正大な裁断だと評するが、その場にいた時忠は正しすぎることは間違っていることと同じだと非難しました。
それってどうよ???
正しすぎても正しいでしょう???
1170年9月、清盛はついに福原に宋国の使者と後白河を招き、謁見させることに成功しました。
御父上はまたもや慣例を破っております。

こうして、宋との交易を要とする国づくりが実現に一歩近づきました。
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後白河上皇 「絵巻物」の力で武士に勝った帝 (PHP新書) [新書] / 小林 泰三 (著);...
法皇が宋人と会ったという前代未聞の出来事に朝廷は大混乱!!
![image[4] (2).jpg](https://chachacha-mama.up.seesaa.net/image/image5B45D2028229-thumbnail2.jpg)
こんな感じの大混乱!!本当に、今回の大河のお公家さんたちはみんな個性がたっぷりで、楽しいです。

基房は・・・
「また輿でも襲うてやればよい・・・どうせ、重盛は何もできん・・・。
相国入道が都を離れ、勝手な国づくりにうつつをぬかしているうちに、
平家の土台をたたき壊してやるのだ!!
アハハハ!!!!」
と、息巻いております。
そのころ福原では、新しき国づくりに専念するため、清盛が時忠に都での憂いを取り除くように命じています。
こんなに時忠のことを信頼していたのね。

京・六波羅では平家一門が集まり、相変わらず基房への仕返しをすべきだと重盛を問い詰めています。
ほかならぬわが子が侮辱されたにもかかわらず、重盛は
「棟梁たるもの私心で物事を決める訳にはいぬ・・・。」
と、はねつけます。
う〜ん。。。これが正しいと思うんですけどね。
私のように重盛さんも凡人なんでしょうか???
奢っちゃ駄目よね。
そんな仲、事件は起きました。
ご機嫌で歌を歌いながら輿に乗っていた基房さん・・・
![image[1].jpg](https://chachacha-mama.up.seesaa.net/image/image5B15D-a9d67-thumbnail2.jpg)
その基房の輿を謎の武装集団が襲ったのです。
次々と従者たちの髷が切り落とされて・・・
基房さん「あれ〜!!◆〇☆Д■
お許しを!!◆〇☆Д■〜〜〜〜」
内裏に出仕した重盛は、基房をはじめ貴族たちが突然、自分に対して従順になっているので、何かがあったと狼狽しています。
慌てて館に帰ると基房が襲われた一件は、すべて重盛の策略だったということになっており、平家一門はよくぞ復しゅうしてくれたと重盛を褒めたたえました。しかし、現場には赤い羽根が落ちていました。。。それはすべて時忠の策略だったのです。
重盛は妻・経子とふたりきりになると泣き崩れ・・・
根が真面目なだけに可哀想です

穏便に事をすませようとした自分を責め、父・清盛のように冷酷にはなれぬと嘆きます。
でも、重盛が正しかったと思うけど・・・

やっぱり、あの父上にはなれないでしょう。

その後、都には赤い装束を身に着けた少年の一団があらわれ、平家を悪く言う人々を捕まえるようになりま。彼らは禿と言い、しだいに人々は平家に恐怖感を抱くようになっていきました。
禿っていうと、遊女見習いって感じがしますが、平安時代は違ったようです。
平家物語によると・・・禿は14歳、15歳の童を300人えらんで、髪をかむろに切りまわし、赤い直垂を着せ、京の市中を徘徊させ、平家のことをあしざまにいうものがあれば、これを聴きだして、その家に乱入し、資財、雑具を没収し、当人をとらえて六波羅に検束したといいます。
市中のものはおそれて関わらないようにしました。
禿童は自由に宮中にさえではいりし、禁門をとおっても姓名をたずねる者さえなかったといいます。
外見を一発でわかるようにしたのは・・・
「ほら・・・平家が見ているよ!!」
みたいな市民を牽制する意味もあったんでしょうね。

あ〜怖い・・・。
日本の北側にあるどっかの国のようです。

一方伊豆では、頼朝が相変わらず毎日を無為に過ごしていました。
時政の館で宴が始まり・・・集まった東国武士たちが酒のさかなに都での平家の横暴についてうわさ話を始めました。
そこで・・・平家に独善的な政治を許しているのも、かつて平治の乱で源義朝が浅はかな行動をとり、源氏が失墜したせいだとの話になりました。
それを聞いていた頼朝・・・
「源氏は滅びぬ
わが身は滅びても、源氏の魂は決して滅びぬ!!」
と頼朝が突然、声を荒げました。
やる気になってきたようですよ、頼朝!!
でもなあ〜、義経の活躍も、頼朝の天下も・・・
平清盛がなくなってからずいぶん経ってのことです。
何処で終わるんだろう・・・清盛・・・。
良い感じに盛り上がってきたのに、盛り上がりきる前に終わっちゃうのかしら???
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