2012年01月16日

池上彰〜宗教がわかればニュースのナゾが解ける〜C

ユダヤ教とキリスト教の深いつながりは、もう一つの聖地、聖墳墓教会にあります。

イエス・キリストがゴルゴダの丘で十字架にかけられたと聖書にはありますが・・・。

有罪判決が下りて、死刑判決が下ってからゴルゴダの丘まで歩いたとされている道が残っています。イエスと同じように、十字架を背負って歩きたいという熱心な信者もいます。この道の先に、キリスト教の聖地、聖墳墓教会があります。

この聖墳墓教会は、イエス・キリストのお墓があったとされる場所に、建てられた教会です。
ここには、十字軍が書き残した落書も残っています。ちなみに十字軍とは、11世紀末から13世紀にかけて、イスラム教国家から、この地を奪還するために派遣されたキリスト教の遠征軍のことです。

聖墳墓教会には、イエスが横たえられたとされる石の台があります。そこでは、敬虔なキリスト教信者がお祈りをしています。

イエスは十字架にかけられて、息絶えて、洞窟に葬られたものの、3日後に行ってみたら空っぽだった・・・。イエスの復活ですが、3日間横たえられていたという場所・洞窟も残っています。

イエスは、ユダヤ教と深い関係があります。ユダヤ教の誕生から500年後に生まれたイエスは、もともとユダヤ人であり、ユダヤ教徒でした。しかし、イエスは、ユダヤ教の「教え」と「行い」の一部に疑問を持ち・・・。「神の下では人はみな平等。神はすべての者を救ってくれる」と・・・。

信者はたくさん増えてきます。そうなると、ユダヤ教の改革運動のようになってきてしまったのです。イエスは、当時、ユダヤ教の教えを守れなかった人にも「神様の下では人はみな平等」と、唱えました。このことが、イエスが死に追いやられる原因になってしまうのです。

処刑された後、3日後に死体がなくなって、復活した?と、思った弟子たちによって、「救世主だったのでは?」と、世界に広められていったのです。これが、キリスト教の誕生でした。

ユダヤ教徒たちにとっては、キリストを迫害した者の子孫ということで、迫害を受ける原因となってしまいました。ヨーロッパでも、ユダヤ人差別が広がり、さらに、第二次世界大戦では、ナチス・ドイツによって600万人ものユダヤ人が殺されてしまうのです。

ユダヤ人たちは、自分たちの祖国がないからこんな目に遭うんだ・・・と、国を求めてカナンの地に帰ってきたのです。

もともと、3つの宗教で初めに誕生したのがユダヤ教でした。ユダヤ教とはローマ帝国に侵略され、世界中に広がります。そんな時代にそこから派生したのがキリスト教です。その後、キリスト教は、ローマ帝国の国教になることによって影響力を持つようになります。

しかし、この地を次に支配したのはイスラム教国でした。その後、イギリスが三枚舌外交のせいで、未だにアラブ人とユダヤ人の戦いが続いているのです。

他の国々によって・・・国際社会に振り回されながら争いの種がまかれました。ずっと、紛争が続いてきました。宗教の争いに見えますが、本当は、土地争いなのです。
この土地は、分割できるのか?それとも共同で所有できるのか?それが、大きな課題なのですが・・・。

同じ場所を聖地としながらいがみ合うことになってしまったイスラム教徒とユダヤ教徒、平和になることはあるのでしょうか?

それは、これからの世界の課題なのです。

無信教のような日本人にとっては、分かりづらいですよね。でも、こんなに熱心に信仰しているという事実には、頭が下がります。

池上彰の大衝突
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posted by ちゃーちゃん at 17:36| Comment(0) | 池上彰 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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