2011年10月19日

戦略のアーティスト〜竹中半兵衛重吉〜

竹中半兵衛重吉です。
今回見たTHEナンバー2は、「戦略のアーティスト〜竹中半兵衛重吉〜」、秀吉を支え続けた若き天才軍師です。

この半兵衛、まだ秀吉が木下藤吉郎だった頃、山賊だった秀吉軍を常勝軍へと押し上げた天才なのです。そして秀吉の器を天下人の器にしたのも半兵衛でした。

では、山賊集団をどのようにして常勝集団へと導いたのでしょうか?

それは、刀を捨てること・・・。「戦わずして勝つ」というもので、半兵衛は調略の天才でした。私達は、戦国時代、合戦で領地を取っていたと思いがちですが、本当は、合戦するとダメージが大きいので、合戦よりもお金で口説くというのが常套手段でした。つまり、合戦する時は、もう勝負は決まっていたのです。

そうして、半兵衛はこの調略の天才から、「和製孔明」というイメージをもたれています。

その最初は稲葉山城で、齢21歳、わずか16名で成し遂げました。

では、この半兵衛どんな人物なのでしょうか?

歴史書には長身・痩躯・閑雅の風采=女装すれば類稀な美女になるほどのユニセックスなイケメンだったのです。華奢な体で、結核を患っていました。

この弱点を補うため、中国の兵法・孫子の兵法を身につけます。孫子の兵法は、最も優れた軍略で、少しの兵隊で最大の効果を上げるものでした。これは、結果として家臣の命を大事にするということに繋がります。

余談ですが、この半兵衛の兵法の軍法極秘伝書を、大東亜戦争でも軍が参考にしています。天才軍師は時代を超えてなお軍配を振るっていたのです。

それでは、話は戻って稲葉山城攻略について。
1564年、21歳の時、半兵衛の主は斉藤龍興、蝮の道三の孫でした。華奢で結核を患っていた半兵衛を、龍興、家臣は蔑んでいました。正月に稲葉山城に伺いをたてた時、家臣たちから小便をかけられます。

これに対して、「龍興の不明を正すほかは無い」と、稲葉山城を落とす計画を立てるのです。たった16人で・・・。

しかし、半兵衛には自信がありました。まず、城に人質にとられていた弟、竹中久作重矩を病気と偽らせ、見舞いと称して家臣16名と共に入城します。その家臣は屈強なものを選び、お見舞いの長持ちには武器が入っていました。

そうして、城内一の手練、斉藤飛騨守を狙うのです。この混乱で、龍興が城を脱出、それに乗じて城を陥落させるのです。この騒動の首謀者は、西美濃三人衆の一人で、後に信長に寝返ることになる半兵衛の義理の父・安藤守就が言い出したという説もありますが、とにかく、若干21歳、天才軍師の誕生でした。

もう一人の天才、信長は、天下布武を果たすため足掛け7年にわたって稲葉山城を攻略していました。この稲葉山城がのどから手が出るほど欲しかったのです。

半兵衛が若干21歳で、しかも16人で落城させたことに驚嘆し、「城を譲るならば、美濃半国を進ぜよう」と手紙を出します。しかし、半兵衛はこれを拒否、城を斉藤龍興に返還、自らは菩提山城に帰り、弟に家督を譲って隠棲生活に入るのです。このことが後に「知らぬ顔の半兵衛」と言われることになるのですが、欲の湧かない変わり者でした。

この半兵衛、どのようにして秀吉と結びつくのでしょう?

逸話として残っています。秀吉が墨俣城を作っていた頃、10日間も留守にします。この時、秀吉は半兵衛の下で政治談議をしていました。

半年に7回行ったとされていますが、これは明らかに後付で「三顧の礼」をモチーフにしています。しかし、この2人の出会いは歴史を大きく変えるものでした。

今までは秀吉はまだ戦の規模が小さく、大きな戦になってきた頃から精彩を欠き始めていました。山賊の寄せ集めであることの限界を感じていたのです。自分には無い、正統な軍略を持つ半兵衛、おそらく戦国一!。どうしても欲しい逸材でした。


信長は半兵衛を欲しかったものの、動いたのは秀吉。秀吉は野心家で、半兵衛が入ってくれると織田軍はさらに強くなる!!と。半兵衛にとっては、命令もされていないのに、主君の意を汲んで動く秀吉が奇妙にも見えました。半兵衛は、一国一城の主、秀吉は城を持たない武将、そんなところに織田家の斬新さを感じたのかも知れません。

半兵衛は織田軍に仕えることになります。秀吉をチェックする目付でした。半兵衛としては強烈な信長に付くよりも、秀吉をかませた方が楽でした。また、秀吉は、半兵衛には野心が無く、調略の成功を喜ぶのみ、文句も言わない、と、お互い都合の良い存在でした。

2人に大ピンチが訪れます。

小谷城主浅井長政が寝返ったのです。秀吉が武士の誉れである魁の任を負いましたが、喜びませんでした。単なる魁ではなく、お市の方と三人の娘を城から救い出すという任務が魁の条件だったのです。

戦闘中、女子供を助け出すのは至難の業です。失敗すれば信長の逆鱗に触れ秀吉は失脚してしまいます。だれもが尻込みする中、半兵衛は、
「案ずるに力攻め落城に及べば大殿妹母子の一命は無常助けがたし」とし、浅井の弱点を突くのです。この戦、浅井家では父が朝倉との関係を強くしようとして始まった戦いでした。そこで、

「浅井親子の情は一世、夫婦の契りは二世。されば、親子それぞれの居城の中間にある京極つぶらを抱かえて親子ともどもの連絡を絶つことが得策でしょう」と、中間点の京極丸を占拠しようとしました。

そうすれば、長政は子煩悩だから子供を道連れにはしないだろう、と、判断したのです。

結果、子供は秀吉の手に渡り、喜んだ信長は、秀吉に対して絶大な信頼を置くようになり、長政の所領の殆どを秀吉に与えるのです。この戦功は秀吉にとって大きなターニングポイントでした。

どうしてこのように喜んだのか?信長は、天下を取るに当たり右手に家康、左手には長政を期待していました。だからこそ、大事なお市の方を出したのです。この天下構想がぐらついた時、そこにすっと入ったのが秀吉だったのです。領地を貰って羽柴姓をなのる秀吉。半兵衛が最大の功労者だったのは言うまでもありません。


しかし、半兵衛は、素直には喜べませんでした。万福丸の磔・・・。幼い子の命までも奪う非情な信長に。

ここに、黒田官兵衛という男がいます。後に半兵衛と共に「二兵衛」と呼ばれる軍師です。

毛利攻めをするに当たり、播磨あたりを手に入れたい信長。この官兵衛が小寺家を織田家につかせます。秀吉に仕え、秀吉に姫路城を譲渡、余りにも露骨な官兵衛の取り入りように、無私無欲で働いてきた半兵衛の見る目は冷ややかでした。

そんな2人が、2人だけで酒を飲む機会がありました。官兵衛が半兵衛に証文を差し出します。そこには秀吉が官兵衛を弟のように慕っていると・・・。書かれてありました。そして、

「羽柴殿はこれほどまでに約してくださり後生大事に納うてござるがいっこうに・・・」とぼやいたのです。

それに対し半兵衛は、「このようなものを何時までも当てにしているようでは忠節は尽くせぬばかりか愚痴の種にもなろうというもの。証文など時が経てば反故同然、人の心は変わるものです」と、証文を破いたといいます。

そんな中、荒木村重の謀反が発覚、これに官兵衛の主だった小寺が加担していました。面食らった官兵衛は説得するため荒木村重の下へ・・・。しかし地下牢に幽閉されてしまいます。今までの行いから、功名心のある官兵衛のこと、寝返ったのでは?という噂が立ちます。人質にとっていた松寿丸を殺せ!という判断が信長によって下されます。

半兵衛はもう自分が病気で先が短いことを感じていました。
自分が亡き後は、官兵衛の調略が必要でした。そうして、官兵衛のことも信じていました。

しかし、信長を絶対視している秀吉には、信長に背くことは出来ません。そこで、自分がその任を負うことにしました。松寿丸は、殺さずに菩提山城にかくまうのです。信長に背いてまでも・・・。

一年後、有岡城で幽閉されていた官兵衛が助けられます。信長は自分のしたことを悔いたといいます。が、その子供は生きていたことが解り、ホッとするのです。

その殺さずに育てた子供が、黒田長政です。
この黒田長政、徳川家康を天下取りに貢献します。

助けられた官兵衛は功名心が一切無くなり、名軍師となっていくのです。
1579年6月13日竹中半兵衛死亡、享年36歳。播州攻めの最中でした。

黒田長政がつけている一の谷兜、これは半兵衛が愛用していたものだといいます。

なんだか、女装の似合うイケメンというのにビックリしました。(* ̄∇ ̄*)
美人薄命といいますが、憎まれっ子世に憚るといいますが、竹中半兵衛たくさんの密度の濃いドラマを作れそうですね。

今年の大河ドラマ、「江」まだやめずに見ています。ここまでくれば年末まで見そうですが、(ちなみに去年の龍馬伝は評判良かったのに私は途中でやめてしまいました・・・。)「江」も、食べるか、子供を産んでいるかで、政治に口出ししても「そんな大それたこと言える?」とか、「政治に口出しは無理だろう」とか、思ってしまいます。(/□≦、)

上野樹里ちゃんかわいいですが・・・。男尊女卑をするつもりはありませんが、当時の女姓は結局「食べてるか、産んでるか、おしゃべりしている」ぐらいなのかも知れませんね。

来年の松ケンに、アクションは期待します。。。


↓ランキングに参加しています。るんるん
↓応援してくれると嬉しいです。揺れるハート

にほんブログ村 歴史ブログ 歴史の豆知識へ
にほんブログ村

posted by ちゃーちゃん at 12:40| Comment(0) | THE ナンバー2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。