![集英社文庫 童門冬二 集英社発行年月:2008年12月21日 予約締切日:2008年12月14日 ページ数:649p サイズ:文庫 ISBN:9784087463842 童門冬二(ドウモンフユジ)1927年10月東京生まれ。44年海軍土浦航空隊に入隊するが翌年終戦。戦後は東京都庁に勤務。知事秘書、政策室長などを歴任。退庁後は歴史小説やエッセイを執筆。組織と人間をテーマに講演活動も積極的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 外国の実情を知ろうと、アメリカ密航を企て、失敗した吉田松陰は萩の獄に幽閉された。しかし、出獄後は小さな私塾「松下村塾」で「誰でも持っている長所を引き出すのが教育である」という信念の下、高杉晋作、山県有朋、伊藤博文など、わずか2年半で幕末、維新をリードした俊傑を生み出した。「魂の教育者」松陰の、信念に基づく思想と教育観を感動的に描く長編。 本 小説・エッセイ 日本の小説 著者名・た行 文庫 小説・エッセイ 文庫 人文・思想・社会 小説吉田松陰 [ 童門冬二 ]](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F0874%2F08746384.jpg%3F_ex%3D160x160&m=http%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F0874%2F08746384.jpg%3F_ex%3D160x160)
小説吉田松陰 [ 童門冬二 ]
捕えらた寅次郎・・・しかし、攘夷の風は、さらにはげしく・・・
なのにただの漁村だった横浜は、異国のように・・・
安政6年。安政の大獄の影で、攘夷派の浪士は異国人を襲撃する事件が相次ぎます。
横浜にいた尚之助は、目の前で斬られる異国人を見て、攘夷熱が異常な方向に向かっている事を実感するのでした。
そして・・・獄中から、寅次郎が同志にラブレターを書いて書いて書きまくっとります

で・・・うらは覚馬の子を身ごもったようです。
赤飯炊いてお祝いの雰囲気です。

そこへ、横浜から尚之助がお土産を持って帰ってきます。
いいこと×2です

しかし・・・会津にも攘夷の嵐が・・・
蘭学を教えている覚馬に、急襲され・・・
覚馬強い!強い!
八重も強い強い!!
でも、覚馬を助けようとしてうらが!!!

「奴らの言う攘夷とは何だ???
俺を斬って攘夷か?
異国の水夫を斬って攘夷か?
決起をあおり、老中を襲い人の命さ奪ってそれが攘夷か!?
うらが不憫だ・・・!!」
なんだかドラマなんだけど、こういう演出は個人的に堪えます・・・

本当にうらが不憫です・・・

そして・・・伝馬町の獄に繋がれた寅次郎に裁きが下ります。
”死刑”
「僕は、梅田雲浜の一党に組したのではない!!」
あ・・・僕って言ってますよ。
日本人で初めて僕て言ったのは、この人吉田松陰さんと言われています。

って、それどころじゃなくって!!
刑はその日のうちに執行されました。

「こたびの大事、私一人なりとも死んでみせれば、
後に残った者たちがきっと奮い立つ!!!
この国を守るために!
天朝も幕府も藩も要らん!
ただ身一つで立ち上がればよい!
立ち上がれ〜!!!
至誠にして 動かざるものは未だ これ・・・あらざるなり!!」
寅次郎はそう叫んで・・・逝ったのでした。
誰かがことを起こさねばならないならば・・・それは自分が!!
寅次郎はそんな人でした。
松陰の死は、海舟・象山・会津にも・・・
でも、覚馬ってこんなにみんなとフレンドリーだったのでしょうか?
覚馬が象山塾で学んだのは、7〜8力月だったと思われます。
象山塾は勝海舟をはじめ、吉田松陰、橋本左内、真木和泉、河合継之助、小林虎三郎など、幕末の精鋭を輩出しています。
きっと、熱く世の行く末を語っていたのでしょう。
って、なんて素敵な

有名な人がごろごろいるのでとってもにやけてしまいます。
っと、パパが・・・
「それってママがオタクだからじゃないの???」
「・・・???」
そうだったのね・・・

みんながみんな知ってるわけじゃないのね・・・

でも、歴史上の有名人はやっぱり戦国か幕末しかいないでしょう???
年が明けて・・・獅子の行列がやってきました。
八重たちと与七郎・・・山川大蔵が出会います。
知恵の山川・・・「智将山川」ですが・・・
このエピソードって、山川大蔵・鶴ヶ城入城時の「彼岸獅子入城」の前ふり???
なんだかこの雰囲気、時尾


時尾さん、牙突の斉藤一さんが待ってますよ


そして・・・1860年3月3日攘夷派の怒りを買った井伊直弼が、水戸脱藩浪士らに桜田門外で暗殺されます。
って、直弼を殺ったのは薩摩藩脱藩浪士ですけどね。
これって、直弼は、知ってたんですよね

だって、屋敷に暗殺計画の投げ文がされてたんだから・・・

江戸城にて、容保ら有力な親藩、譜代大名による水戸の処分についての話し合いが行われることに。。。
上様は、尾張・紀伊に水戸を討たせよと・・・!!
って、尾張の徳川慶勝は容保と兄弟だから・・・
弟・松平定敬も桑名藩で京都所司代だし・・・
容保は京都守護職だし・・・
なんだか、この兄弟、可哀想になってきました

覚馬は、頼母に評定にあげてもらえるように進言します。
「会津は水戸と幕府をとりなし・・・」・・・と。
ま、頼母も同意見なんだけどね。
そこでの容保の発言が水戸討伐に傾いた評議の流れを変えることになります。
「それがしは、水戸様を討ってはならぬと存じまする。
大老を害したは脱藩した者ども。
これをもって水戸藩を罰しては、筋が通りませぬ。
今、国内にて相争うは慎むべきと存じまする。」
容保の発言は、評議の流れを一変!!
しかし、これは、会津が運命の渦中に放り込まれる一言になるのでした。。。
今回の大河ドラマ、私もよく知ってる内容だからか、伏線もなかなか解りやすいですね。

で、大河ドラマのように、何もかもヒロインへのメッセージとなるような、そんな描き方でもなくいいかんじですらっと見ることが出来ました。
ほら・・・たくさんあったでしょう?
ここ数年の大河で・・・
「なんでお前にことづてんねん!!」
と、突っ込みいれたくなりそうな感じ。
そう、BS時代劇の「新選組血風録」の最終話でもありました。
土方さんが言伝たかったのは、あなたじゃない!!って!!
あ・・・なんだかトラウマになっていますか???

でも、今回は主役と言ってもまだ脇役のような感じの八重ですが、良い感じに脇役がキャラ立ってて

いい映画も、ドラマも、漫画も、脇役がしっかりしていないとね

「身はたとひ
武蔵野野辺に 朽ちぬとも
留め置かまし 大和魂」
By吉田松陰
スーパーティーチャー・吉田松陰〜松下村塾は幕末の白熱教室だった!?はこちら。
井伊直弼〜死によって歴史を変えた大老〜はこちら。
彦根城散策 〜埋木舎〜はこちら。

嘉永五年東北―吉田松陰『東北遊日記』抄
![人物文庫 童門冬二 学陽書房発行年月:2012年06月 ページ数:286p サイズ:文庫 ISBN:9784313752788 童門冬二(ドウモンフユジ)1927年東京生まれ。第四三回芥川賞候補。日本文芸家協会・日本推理作家協会会員。東京都広報室長、企画調整局長、政策室長等をつとめ、1979年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 『講孟箚記』梁恵王 章句篇/第2章 『講孟箚記』公孫丑 章句篇/第3章 『講孟箚記』滕文公・離婁 章句篇/第4章 書簡篇/第5章 辞世篇/第6章 草莽崛起篇 日本を変革させた多くの人材を育てた真の教育者吉田松陰の語録集。どんな境遇におかれても常に純粋な魂を保ち続け、「共に学び、日本を変える人材を生みたい!」の一心で、あるときは主宰する松下村塾で、またあるときは投じられた獄舎で語っていく「涙と血」を含んだ宝玉のような言葉の数々は、混沌の現代を生きる日本人の心に響き、「勇気」と「励まし」のメッセージとなる。 本 人文・思想・社会 歴史 伝記(外国) 文庫 小説・エッセイ 文庫 人文・思想・社会 魂の変革者吉田松陰の言葉 [ 童門冬二 ]](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F2788%2F9784313752788.jpg%3F_ex%3D160x160&m=http%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F2788%2F9784313752788.jpg%3F_ex%3D160x160)
魂の変革者吉田松陰の言葉 [ 童門冬二 ]
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