2012年09月14日

ユーロ危機とスペインのバブル崩壊

未来世紀ジパング・ユーロ動乱の第3弾です。

今回のナビゲーターは、辛坊治郎さんです。
たかじんのそこまで言って委員会みたい黒ハート

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ユーロは・・・
ギリシャに端を発した経済危機が、スペインにまで及んでしまいました。
ユーロのうち、財政危機と言われているのが・・・ギリシャ・イタリア・スペイン・ポルトガル・アイルランドです。

財政危機と言われる国は、たくさんの国債を発行していますが、その利回が高ければ高いほど危ない・・・ギリシャの金利は26%、ポルトガルは10.7%、スペインで6.9%です。
その危険水準は、7%と言われています。

ギリシャのほうが、かなりひどいように見えますが・・・
根本的に違うのが、スペインの実質GDPは9571億ユーロ。ギリシャよりもはるかに大きいのです。
この経済が悪くなると・・・ヨーロッパ全体の経済がガタガタになる・・・。
そのために、ユーロが暴落に近い形で安くなってきています。


人口325万人を抱える首都・マドリード。
最近人気のスポットは、スペイン第4の銀行バンキア本社ビル・・・
今年5月190億ユーロ(約1兆9000億円)の緊急援助を要請、スペイン経済危機の象徴になってしまいました。

現在この国の失業率は、24.6%、4人に1人は仕事がありません。
この背景にあるのは、バブルの崩壊です。

99年のユーロ導入を機に、空前のバブル景気となりました。
ピオス村・・・ここも今、話題の村となっています。
10年前は700人だったのが、現在の人口は3800人。
5倍以上に増えています。
その理由は・・・
小さな村に不釣り合いなぐらいの新興住宅・・・
およそ7000戸の住宅を建設し、人口を2万5000人に増やす計画でした。
しかし・・・
空き家が至る所にあります。
バブルの超拡大路線のもと、ハコモノもたくさん作られました。
この村の税収は、120万ユーロ。
プールの建設に100万ユーロ・・・。
さらに浄水設備・・・建設費は、1200万ユーロにもなります。
カルチャーセンター、劇場・・・
借金返済に7058年の村。。。スペインで最も財政が厳しい村になってしまいました。



他にも・・・
シウダ・レアル。
そこに作られたのは、セントラル空港。

240px-Airport_Ciudad_Real_LERL_1[1].jpg

総工費11億ユーロ・・・1760億円です。
超巨大滑走路は、4000mでスペインで2番目の長さです。
2008年12月開港しましたが・・・2012年4月に閉鎖してしまいました。
無人の巨大空港となってしまったのです。

利用客は年間250万人の見通しでしたが、実績は3年間で10万人でした。

なぜ地方自治体がバブルに踊ったのでしょう???
スペインでは、ユーロ導入により金利が大幅に引き下げられたので、より多くの融資が可能になりました。
銀行は民間に融資するだけでなく、地方自治体への投資も積極的に行いました。
その結果地方自治体は、住民受けをするインフラ開発を次々と行っていったのです。


さらに、借金を返済するために・・・
細々とオリーブを栽培していたラスケラ村で大麻を栽培???

合法なのでしょうか???
スペインでは個人使用目的に限り大麻の栽培・所持が合法で、葉の販売は禁止されています。
現在村が抱えている財政赤字は160万ユーロ。
その返済のため土地を貸し出そうとしています。
農地が生み出す経済効果は、オリーブの4倍以上と言われています。
わずか2年で借金返済できます。
村で、大麻栽培の是非を問う住民投票が行われ・・・過半数で可決されました。


スペインの地価の変動は・・・まさに日本のバブルと同じような線を描いています。
そして、2006年新規住宅着工は70万戸以上で、これはヨーロッパ全体の30%に当たります。

マドリードから車で40分、セセーニャ市。
荒涼とした大地に、大きな建物・・・マンション群があります。
2004年に始動した都市計画プロジェクトで、1万3500戸の住宅建設を計画しました。
この開発を手掛けたのは・・・不動産王フランシスコ・エルナンド氏。

売れ行きは・・・
当初は、建設予定図を見せるだけで飛ぶように売れました。
1日に90戸売れることもありました。
投資目的にする人も多かったようです。

しかし、リーマンショックで一変。
マンションを手放す人も増えてきました。
住民の数は、2008年には150人に落ち込みました。
“ゴーストタウン”とまで揶揄されました。

エルナンド氏は、8億ユーロの債務を負うことになり・・・消息不明になりました。
銀行が、物件を差し押さえ・・・
2005年当時23万ユーロだった物件は、11万5000ユーロで、投げ売り状態です。


そして、スペインでは、住宅ローンを払えない人が増えてきています。
パルラ市では。。。
不法占拠されたマンションがありました。
家賃を払っていないのです。
マンションの管理・運営を請け負っていた会社の資金繰りが悪化し、管理者不在になったマンションに勝手に住み始めたのです。
普通の家に住んで、普通の人のように働きたい・・・そう思っていました。


今、スペインは三重苦に悩んでいます。
財政危機・金融危機・不景気です。

銀行の不良債権は、1644億ユーロと言われています。
貸し渋りと貸しはがしが横行してきました。
負のスパイラルに入ってきてしまっています。


スパイラルの元凶、銀行を助ければ、スパイラルから抜け出せるの???
だれが銀行にお金を入れるの???
でも、スペインの赤字は914億ユーロもあり、公的資金の導入がないのです。

そして、スペイン政府がお金を集めようと思っても、ものすごく高い金利を払わないと借金が出来ないというのが現状です。
だから、銀行を助けることが出来ないのです・・・。

失業率24.6%。特に若い人の失業率がとても高く、それはギリシャと似ています。
お金は、欧州中央銀行が一括管理しているので、国の一存で発行できません。。。
だから、独自の金融政策が取れないのです。

自力では、復活できないのでしょうか???


その秘策は・・・2020年のオリンピック開催地となること。東京も立候補しています。
マドリードは開催地決定投票でリオデジャネイロに敗北しています。
3度目の正直を目指しています。

オリンピックによって、32万5000にも及ぶ雇用が生まれます。
誘致に成功すれば、国民が一致団結し、最高のプロジェクトになるでしょう。


一発逆転をかけて・・・
“ユーロベガス”カジノの建設構想も出てきました。
その会社は、あのラスベガス・サンズ社。

候補地は、バルセロナかマドリード。
12のホテル、6つのカジノ、9つの映画館、巨大劇場、3つのゴルフコース・・・
巨大カジノリゾート・・・総事業費210億ドルと莫大です。


マドリードには、年間1000万人の観光客が訪れています。
カジノ建設が実現すれば、倍の観光客を期待できます。


どうして日本は失われた20年になったのか・・・
公的資金の導入が遅れたのです。
日本を研究した結果・・・
一気にお金を入れてしまえば、何とか金融機関が立ち直るのではないか???
ということで、ヨーロッパの国が用意品お金は1000億ユーロ。
これがカンフル剤となって、全体がうまく回る可能性が出てきました。


勝負は9月。
欧州委員会・・・ギリシャの支援を継続するか?
ドイツ・・・欧州安定メカニズムの是非を憲法判断。
ユーロ圏とEBC・・・スペイン国債を買い支えるか?

この9月が山場です。

観光産業を軸に、何とか再生を!!!

本当に再生できるのでしょうか???
とにかく、アメリカやヨーロッパがくしゃみをすると日本は風邪をひきます。

帝国主義がなくなり、社会主義がなくなり・・・資本主義経済ももう駄目なのかなあ・・・

でも、頑張れ!!

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posted by ちゃーちゃん at 17:26| Comment(0) | 未来世紀ジパング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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