第27回「宿命の対決」
源義朝の挙兵を知って「なんと、バカなことを!!」と、京に戻った平清盛は、信西の死を知り、怒りにイカっております。
1159年12月18日、清盛邸では一門が戦いの予感に身構えていましたが・・・。しかし、清盛は全くやる気がなさそうです。
清盛 「皆も知っての通り、中納言信頼様が左馬頭義朝に命じ、上皇様と上西門院様、
そして、帝を幽閉したてまった。
すなわち…今は信頼様がこの国の頂きに立つお方・・・
断じて攻めようなどとは考えるな。よいな。。。」
義朝に信西を討たせた張本人である藤原信頼に対し、恭順の意を示すよう一門に命じます。
まあ、御飾りであったとしても、天皇や公家の権力者に刃向うことは、賊軍間違いなしですからね・・・。

でも、重盛は、納得できない様子ですね。

落ち着いてきた清盛に、

びっくり

してしまいます。
内裏を占拠する義朝のもとには、東国から長男・義平のほか、次男・朝長もかけつけ、三男・頼朝とともに守りを固めています。
藤原経宗「東国武士の戦は、それは恐ろしいものと聞く・・・」
藤原惟方「仮に平氏を退けたとして、あの者たちがこのまま内裏に居座るようになれば・・・」
この二人のキャラが、際立ってきました。

自分達は戦わない「姑息感」が溢れています。

おまけに政をまったくやる気のない信頼に失望し、藤原惟方と経宗は、自分たちの判断を後悔し始めています。
う〜ん・・・あなたたちも浅はかだったんですけどね。。。一方、内裏にいる藤原成親は清盛の長男・重盛の義兄だから、どう転んでもわが身は安泰だと悠々としています。そんなに、面の皮が厚かったのかしら・・・?
ちなみに、内裏の一本御書所に幽閉されていた後白河上皇は、今様を歌いながら舞っています。
何を考えているのやら???
何日待っても攻めてこない清盛にいらだつ源氏勢。
「なにゆえ清盛は攻めてこん!!」そこへ、家貞がやってきました。あたふたする信頼さんです。。。

バカさ加減がとっても出ています。面白いです。

警戒して信頼のそばに集まる義朝や成親たち。しかし家貞が信頼に差し出したのは恭順の意を示す証書・名簿です。
信西を討たれたことに遺恨はないとか・・・
裏があるはずと疑う義朝でしたが、信頼は平氏をすっかり信じきっています。
家貞さん、私の大好きな中村梅之介さんそっくりのしゃべりで、信頼をノックアウトしてしまいました。
本当に、梅雀さん、お父さんの声とそっくりです。

清盛邸では宴が始まりました。
そんな宴の最中に客人が。。。
藤原惟方と経宗でした。
二人は今回の謀反を清盛に詫び、自分たちは巻き込まれただけで謀反は信頼がすべて企てたことといっています。
流石公家、汚い!!経宗「此度の謀反は、全て中納言・信頼の企てたこと・・・
我等などは、巻き込まれたにすぎませぬ・・・」
惟方「このままでは、都は東夷のなすがままになってしまいまする・・・。」
そして東国武士に占拠された内裏を平氏の力で元の姿に変えてほしいと願いでます。
清盛「巻き込まれただけとは片腹痛い・・・
公卿どもが語らって、信西殿を亡き者にしたことはわかっておるのだー!!
まことならば叩き斬ってやりたいところ・・・!!
だが・・・」と。
清盛は二人の言い逃れに怒って脅した後、望みをかなえる代わりに協力を求めます。
清盛も腹黒くなってきました。

やっぱり、そうでないと一番にはなれないのですよね。

で・・・
2人が宿命の対決へとすすんでいきます・・・。そう、宿命と書いて「さだめ」、強敵と書いて「とも」です。

内裏では、信頼が遊んでいます。
藤原惟方と経宗が、源氏勢に酒をふるまい休ませるように信頼にすすめます。
「おじゃる〜!!」と、たばかっております。

信頼はすっかりお気楽極楽気分。

お酒を飲んで、大半の兵たちが酔いつぶれる中、経宗は後白河上皇を内裏から救出し、仁和寺に届けます。一方、惟方は二条天皇を女人に変装させて脱出をはかり、六波羅に届けました。
それを機に清盛は、都中に天皇が六波羅にいることを触れ回させます。
やはり、「大義名分」は必要なのですね。
そう、天皇、錦の御旗が!!
翌朝、ことの次第を知った義朝は信頼のもとへ駆けつけ、信頼を・・・4
「日本一の不覚人が!!」と怒りをぶつけます。
これで源氏勢は、天皇に刃を向ける朝敵となってしまっいました。
なのに、義朝、
「それでこそ貴様じゃ・・・清盛!!」と、とっても嬉しそうです。

12月26日、二条天皇がいる六波羅の清盛邸には公卿方のほとんどが集まりました。
二条天皇はじきじきに清盛に声をかけ、信頼と義朝の追討を命じました。
勅命をうけ

、平氏は官軍となり出陣の準備を始めます。
そう、やはり、官軍になること・・・っていうか、官軍のなった時点で勝利は間違いなしなのね。
この価値観が、600年も続くと思うと、なかなか素晴らしい。。。って言うか、日本人って、疑問に持たないのでしょうか???
疑問を持ったのは、足利義満だけ???
天皇になろうとした将軍―それからの大平記 足利義満のミステリー (小学館文庫) [文庫] / ...そんな中、三男・清三郎が連れてこられ、清盛から名を「宗盛」と改めることを命じられました。
初陣です。

平氏の動きに呼応して、義朝率いる源氏勢も意気が上がっています。
準備をすすめる義朝の前に常盤があらわれ、必ず勝っておなかの子を抱いてほしいと願うのですが。。。
義朝は常盤のおなかをなでて「牛若」と名付け、強き源氏の武者になると予言しました。
美男美女の二人ですが、牛若って・・・

義朝の子らが内裏の守りを固めるところに、平氏勢が押し寄せます。
平重盛は待賢門を破り、鎌倉悪源太と呼ばれる義朝の長男・源義平と一騎打ちになりました。
重盛、良いですね。いい男っぷりです。

頭も脳内筋肉状態ではないですし、清盛の右腕となったのがよく解ります。
内裏の各所でも戦いが繰り広げられていますた清
この頃の戦いって、
「やあやあ我こそは!!」ですが、野原でしないのね。。。
ずーっと、京都の中でやっています。
庶民には、たまったものではありませんね。。。

初陣の宗盛は、腰をぬかしております。
まあ、それが本当なんじゃないのかって思います。
戦いがこう着状態に入ると、重盛も頼盛も忠清も軍勢に退却を命じました。
報告を聞いた義朝は後を追って一気に攻めるよう命令するのですが。。。
内裏の一室では、無事を祈る常盤の前に大男があらわれました。
その男は常盤を救おうとする鬼若でしたが。。。
なんで???
って感じが200%ですよねこれって。。。
牛若と、鬼若・・・運命だということで、納得しておきますけど。。。

で、そんなことより・・・戦、戦。
「手筈通り」の清盛です。
表情を表に出さないところが、大人になった証拠でしょうか?
追いかける源氏勢は賀茂川を渡り、平氏の本拠地・六波羅を攻め込もうとするのですが。。。
対岸には、清盛率いる大勢の平氏軍が。。。
源頼政は罠にはまった愚かさを嘆き、その場を去っていってしまいました。
まあ、そんな予感はたっぷりありましたが。。。
ちょっと、義朝が可哀想です。。。

平氏軍の放った何千本もの矢に源氏勢は次々と倒れていきます。
実際、あんなに上に放った矢で、こんなに亡くなるのかなあ・・・
なんて、思いもしますが、なかなかダイナミックです。

義朝は、清盛との一騎打ちを望み、清盛を河原へと誘います。
どこまで走ってきたの???
っていうぐらいに、みんなの姿は見えません。
そして、誰にも邪魔されない天の上で・・・
龍虎の戦いが始まりました・・・
って、車田正美みたいでしょ。

![film_main_rinkake-1[1].jpg](https://chachacha-mama.up.seesaa.net/image/film_main_rinkake-15B15D-thumbnail2.jpg)
雰囲気が

。
馬に乗って、あの重い武具をつけて・・・
2人の戦いはカッコいいですね。

でも、清盛、やっぱりあの宋の刀なんですね。。。
それじゃあ、骨を砕いてなぎ倒すことしかできませんよ。
まあ、それでも死んじゃうでしょうけど。。。
清盛「武士とは勝つことじゃ!! いかなることをしても、勝ち続けることじゃ!!」
そうね、棟梁としてはそれが一番でしょう。
清盛「お前は負けたのじゃ!!」
義朝を刺すと思いきや、地面に短刀を突き立てましたよ、清盛。
清盛「次などない戦に、負けたのじゃ!!!」
義朝「源氏は滅びぬ・・・我が身は滅びても、源氏の魂は断じて滅びぬ!清盛、また会おう・・・」
え〜!!行っちゃいましたよ、義朝!!こんな終わりってアリ???
で・・・二人は・・・これがお互いが、会いまみえる最後だと知っていました。
史実やちょっとしたくいちがいは置いといて・・・カッコいいですね。
久々に、カッコいい戦闘シーンを見ました。

清盛と義朝の戦いは終わってしまいました・・・
残念です。
面白かったのに・・・。
でも、これから5か月で、あんなことも、こんなこともしないといけないので、仕方ないですね。
これからも楽しみにしています。

武門源氏の血脈 - 為義から義経まで [単行本] / 野口 実 (著); 中央公論新社 (刊)
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