今回は、本当に面白い!!でした。
たとえ、「こんなに視聴率が悪いのに・・・お前はへん!!」と言われても、とっても面白い回でした。
1156年7月2日、鳥羽法皇が崩御してしまいました。
私の楽しみが、一つ減ってしまったのです。。。
あわただしく人が行きかう鳥羽院御所の門前には西行の姿が。。。
現世とは関係をたったのではなかったの???
失脚の憂き目にあった左大臣・藤原頼長は崇徳上皇に接近。
「私には財がございます。
上皇様の後ろ盾をもってすれば・・・
人を集め、賛同を得、いずれ天下の権を奪い返すこともできましょう。」
頼長は自分と組むことでもう一度、権力の座へ・・・崇徳上皇を説得します。
ああ、なんて悪なんでしょう。
先日も「歴史秘話ヒストリア」で取り上げられていましたね。
本当に完璧主義者のようで、この大河ドラマでもたくさんの史実のエピソードが盛り込まれているようです。
その動きを察知した信西は、二人に謀反の疑いをかけ、武士たちに帝をお守りせよと発令します。
ぬかりないですね。。。信西。
久々に、大河ドラマで見る悪役たちです。
最近のドラマでは、悪が流行らないのかなあ。。。
でも、時代劇には、どう転んでも憎たらしい悪役が必要なのです。
新選組における芹沢鴨の様な。

後白河天皇と崇徳上皇の雌雄を決する戦が始まろうとしていました。
諸国の武士がどんどん京に集結し、天皇方と上皇方へと分かれていきます。
清盛の館にも平氏一門が集まりましたが、どちらにつくか意見がまとまらりません。
出番ですよ、棟梁の清盛!!
「我ら平氏は、いずれにもつかぬ!」
「これは戦の後のことを考えてのことじゃ!!
帝方も上皇方も、平氏の武力は喉から手が出るほど欲しいに違いない。
こうして待たせることにより、戦の後の恩賞を釣り上げるのじゃ!!」
なんだか棟梁らしくなってきました

髪もきれいにリンスしたのかまとまってるしね。
これで、「汚い」とは言わせませんよ!!
「ただ勝つだけでは駄目なのだ!!
父上は、あと一息という所まで登っておきながら、公卿になれなかった。
公卿になれぬでは政には関われぬ。
政に関われねば、世の中を変えることはできぬのだ!!」
おや・・・とっても賢い清盛さんです。
そうなんです、お父さんは公卿になるためにたくさんお金を使ったというのに・・・
なれなかったのです。

っていうか、松ケンの顔が変わってきたと思うのは気のせいでしょうか?
なかなかカッコよくなってきましたよ。
イケメンの仲間入りになれるかもしれません。

武士の世を作るため、腹黒くがんばることを決定。
その決定になんだか不満たっぷりの弟の頼盛。
ま、もともと清盛とはあいませんしね。
7月8日・戦の2日前、天皇、上皇それぞれのもとへゆかりの武士たちが諸国からも召し出されていきます。
鎮西にいた機動戦士・源為朝もその一人。
![20120529031559[1].jpg](https://chachacha-mama.up.seesaa.net/image/201205290315595B15D-thumbnail2.jpg)
ほんとに、観れば見るほどガンダムみたい。盾も持ってるしね。

とにかく存在感が素晴らしいです。

その圧倒的な存在を鬼若が見つめてます。
で・・・鬼若はどうよ。和歌山出身で頑張ってほしいのですが・・・。
ガンダムと並ぶとちっちゃく感じてしまいます。
まだまだ子供だからいいの?
上皇方の藤原頼長や、天皇方の藤原成親・信頼らは清盛がどちらにつくのか目が離せず、いらだち始めています。
打って変わって、源義朝は、父・為義と決裂、後白河側につくことを決断しました。
親子で戦うことの是非を問う鎌田通清に、為義はしかたないと答え、義朝の乳兄弟である鎌田正清には義朝側につく自由をあたえました。しかし正清は動きません。
そんな中、後白河天皇は清盛を自邸に招き、二人だけの密談を始めます。
清盛の作戦に気づいていた後白河。。。
「どれだけどちらの側につくかを引き延ばして恩賞をつり上げても、行き着く先は同じだ。
たとえ勝っても、思い通りにはならぬ。
朝廷の番犬としてこき使われたまま、志半ばで死んでいくのだ。
忠盛のようにな!!」
サイコロで即座の決断を迫ります。
「勝ってみせます。。。
この戦いにも。
あなたとの勝負にも!!」
後白河
「・・・」にった〜!!
なんと、素晴らしい!!
この二人のやり取りは、本当に面白いです!!
松田翔太、この役どころがよく解っていますね。
闘争心バチバチの二人が、まぶしく感じられます。

7月9日・戦の前日、ワイワイガヤガヤの為義陣営。そのにぎやかさを為義は頼もしそうに見つめていました。
一方、平氏一門にも加勢が。。。私の好きな、広瀬武夫・・・もとい、伊藤忠清です。


弟・忠直を連れて参戦してくれるとか。。。なのに、一門の顔は晴れません。
評判の高い為朝が上皇方についたこと、そして清盛はそれとは反対に天皇方につくと決めたからです。
「帝はお見通しであられた。俺や父上の志を。
どちらにつきどちらが勝とうとも、武士の地位は変わらぬと、釘を刺された。
されど、俺はそのとき悟ったのだ。
あの御方は、帝は俺を煽りながら、俺に“登ってこい”と仰せなのだと。
御自分と互角に渡り合えるところに、登ってきてみよ、と」
え〜!!なんか、憑き物がとれたように、棟梁になっていますよ!!清盛。
後白河法皇の”ツンデレ”がよく解っているのね!!
そうなると、私の目は、S・後白河&M・清盛

ああ、この後白河のSってのは、幼児性・暴力的サディズムのことですよ。

ボーイズラブなら頼長になってしまう・・・。
頼長さんは、そんな気持ち


清盛の決定に、疑問を残しつつも棟梁の言葉に従う一門。。。でも、頼盛は。。。
なんか、予感が・・・。
京の町が殺伐としてきました、義朝は正妻・由良と鬼武者が避難している別宅に、側室の常盤と子どもたちを連れて行きます。よくできた妻・由良はいやな顔ひとつせず常盤を迎えました。
一方、清盛は時子や子どもたちを故・藤原家成の娘、経子の元に預けます。
そこで、後に夫婦となる長男・重盛と経子が出会ってしまいました

そのころ頼盛は、腹心の家臣を集め、自分は清盛とたもとを分かち、上皇方につくと相談中。
聞こえるだろう、母に!!
母・池禅尼は頼盛をいさめますが、頼盛は自分は兄・家盛のようになりたくないと反発。
7月10日・戦の当日、後白河天皇は高松殿、崇徳上皇は白河北殿に本陣を置き、まもなく始まる戦に備えています。
清盛とともに出立する重盛・基盛に、時子は母として声をかけるとともに清盛に新たな子が宿ったことを告げます。あくまでもアットホームモード全開です。
一方、義朝も由良と常盤のもとで出立の準備をすすめていました。
常盤は・・・
「殿は、お父上やご兄弟、それに正清とまでも敵味方となって戦うと聞いておりまする。
それでよいのでござりまするか?
かけがえのない、貴方様のお身内ではござりませぬか?」
甘いな常盤・・・。
その甘いところが、後々の命乞いにもつながるの?
でも、それなら聞いちゃうのか。。。
それに比べて、良くできた妻です。
由良は、
「殿、今こそお志を遂げるとき。存分にお働きくださいませ。」
と、友切を差し出すのです。
おお!!なんと、かっこいいの?!由良!!
こんなピリリとした妻は久しぶりです。
大河ですよ、大河!!
為義たちは崇徳上皇方の白河北殿で警備を固めています。
そこでまだもめている鎌田通清と息子の正清。
どうしたいの?正清!!
解ってるでしょう?みたいな。
若君の悪口をいう通清に。。。
「殿のことを悪く言う者はこの正清・・・父上といえども許しませぬ!!」
そうよ、解ってるじゃないの??!!
「正清、厄介な殿を見捨てられぬは、わし譲りじゃの・・・」
一人馬屋へと向かう通清。。。
こうして正清は義朝のもとへ向かうのです。。。
これって、通清、息子に言わせるように悪口を言ったんでしょうね。
早く殿の下へ行ってやれって。

でないと、「正清、厄介な殿を見捨てられぬは、わし譲りじゃの・・・」って台詞は出てこないでしょう。

ああ、なんだかいいシーンです。

で、このいいシーンはまだ続きます。

主の下へ駆けつけた正清に・・・
義朝「遅いではないか。・・・主に恥をかかすでない!!」
素晴らしい!!
まさに少年漫画の王道のようですが、バカにしてはいけませんよ。
正清が帰ってきたときのこちらもツンデレ王子・義朝の眼が・・・
生き返ったようでした。
本当に良いですよ。
武士が何を信じて戦っていたのか???
分かるような気がします。
日本人の好きな忠義です。

六波羅の館で清盛は一門を集め、出陣を命じます。
頼盛は秘めた思いを胸に別行動を起こそうとしていましたが、頼盛の裏切りを見抜いていた叔父・忠正は、頼盛の裏切りを認めようとしません。
「たとえ上皇方が勝ったとしても、一門の棟梁を裏切ったと周囲で噂されよう。
左様なことになれば、姉上がどれだけ悲しむと思う。
なにより、亡き兄上に顔向けができぬ・・・」
やがて清盛の軍勢に頼盛軍が合流します。
が、一緒に来るはずの忠正が来ていません。
忠正は、頼盛の代わりに崇徳上皇方についたのでした。
平氏の絆を重んじる清盛は、
「生きるも死ぬも諸共!
それが平氏の絆じゃ。
絆を絶って何を守れると言うのじゃ!」
忠正を連れ戻そうとするが家臣に止められます。
そんな清盛に頼盛は忠正の伝言をつたえます。
「お前とわしとの間に絆などはなっからないわ!」と。
忠正おじさん、かっこいいですね!!
この「絆」っていうところは、去年から流行っている「絆」なのかも知れませんが、一蓮托生というところ・・・今後の平家を予感させます。
どうなるのか解っていてどうドラマ化していくのか・・・なかなか難しいとは思います。
「お前とわしとの間に絆などはなっからないわ!」と、強調する処が平氏への愛着とか、清盛への愛すらも感じてしまいます。
本当の忠正おじさんは、鳥羽上皇とは仲が悪く、そうなると兄・忠盛とは仲が悪かったと言います。
で、藤原頼長についていたとか、息子の長盛が崇徳に仕えていたとなると、もともと一枚岩ではなく・・・
「平家を絶やさないように!!」
というきれいごとではないようですが、
そんなことはどうでもいい!!
今回は、とってもカッコよくって、素晴らしいドラマがふんだんにちりばめられていました。

清盛は300騎をつれて高松殿に参陣し、それを義朝が迎えました。
清盛と義朝は身内と敵対する痛みをかかえながら「保元の乱」と呼ばれる戦を戦うこととなったのです。
本当に、面白くなってきました。
戦うのが面白いというのも不謹慎ですが、でも、戦国時代も面白いしね。

清盛は、やはり、保元の乱・平治の乱・平氏の栄華と没落がテーマですから、これからもっと、楽しくなってくれると信じています。

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