2012年05月22日

中国”大スキャンダル”の真相。

今回は、なんと、池上彰さん。
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池上さんの気になっているニュース、「中国・大物政治家失脚事件」です。

舞台は、2011年11月、重慶で。

イギリス人実業家が、不審な死を遂げました。
容疑者は、中国次世代のリーダーと呼ばれた男の妻でした。

不倫疑惑の果ての殺害・・・
夫には28人の愛人・・・
不正蓄財1000億円・・・

いろいろな噂が出てきました。。。

これは、中国にとっては、共産党の体制がひっくり返るかもしれない大きな事件でした。

スキャンダルの裏には何が隠されているのか?


しかし、これは単なるスキャンダルではなく、
「中国・第3の動乱」だというのです。

では、第1の動乱は・・・「文化大革命」
第2の動乱は、「天安門事件」この歴史的事件と並ぶのだそうです。

重慶事件とは・・・

5年後、10年後の中国と、日本の関係が見えてきます。

重慶市は・・・
・世界一の都市人口・・・3300万人。
・驚異の経済成長率16.4%
・世界最大のノートパソコン基地

今回の主人公は、この前・重慶市共産党委員会書記”薄 熙来”です。

この薄 熙来とは・・・
大連市長の時に、日本企業を中心に、外資系企業を積極的に誘致、経済手腕と行動力で、大連を経済都市に発展させましたが、企業との癒着など、黒い噂が絶えませんでした。

そして、2012年2月、重慶で・・・
側近が、前代未聞の事件を起こします。

その側近とは・・・王立軍。
王は、身の危険を感じてアメリカ領事館に逃げ込みました。
一体何があったのでしょうか?

この王は、イギリス人実業家殺害事件を追っていました。
それに、薄 熙来夫婦が関与している疑いがあったのです。

殺されたヘイウッド氏は、息子の家庭教師でした。
それだけではなく、夫人と不倫?マネーロンダリング係?という疑惑までありました。

捜査の手が薄 熙来夫婦に伸びると、王の部下5人は拘束(うち3人は死亡)されてしまいます。

「このままでは、自分も殺される!!」

助けを求めて、アメリカ大使館へ逃げ込んだのです。
これを機に、夫婦の事件が、世界に知れ渡ることになるのです。

重慶の街を一望できるリゾートホテル・・・
このどこかで、ヘイウッド氏の遺体が発見されました。

遺体発見後、死因は「アルコールの過剰摂取」によるものとしてすぐに火葬されてしまいます。
しかし、ヘイウッド氏には、飲酒の習慣はありませんでした。

3月9日、渦中の薄 熙来氏が記者会見。
自信満々な薄 熙来でしたが、この後すぐに失脚。
王立軍の駆け込み事件は、中国共産党パンドラの箱を開けてしまいました。

しかし、あの事件は。。。
日本のように、すぐに警察が発表するということもないので、良く分かっていないのが現状です。

池上さんによると、この事件の裏には中国共産党内の「権力闘争」があるそうです。

今年は中国にとっては特別な年です。
5年に1度の共産党の党大会があって、トップが一新されます。

「誰がトップに立つのか?」

今年の秋に決着がつくのです。

そこで出てくるのが、中国第3の動乱。
薄 熙来VS胡錦濤・温家宝
という権力闘争です。


薄 熙来が君臨していた街・重慶。

社会主義中国の建国の父・毛沢東。
そこには、貧しくとも平等だった時代がありました。
重慶には、その時代への懐古主義が溢れていました。

それは、薄 熙来の行った「唱紅」キャンペーンです。
中国に拡大している貧富の差への不満を利用しようとしたのです。

中国には月収3万円にも満たない貧困層が、1億2800万人もいます。
彼らに目を付けたのです。

低所得者向けの住宅を安く貸し出して庶民の支持を得ました。
貧しい農民が都市に住めるようにしました。
人々は、薄 熙来に感謝していました。


貧富の格差が広がって、その人たちは、中国全土にいます。
革命的なキャンペーンを、全中国に広めようとしていました。。。
国家主席になりたいという野望を持っていたようです。


中国では、中国共産党が一番権力を持っています。
中国の憲法には、「中華人民共和国は、中国共産党の指導に従う」とあります。
みんな共産党の指示に従うのです。
軍も、国の軍ではなく、共産党の軍なのです。

日常のことは、政治局員25人で決めています。
そのうちの9人の合議制で、ほとんどすべてを決めていると言っていいのです。

彼らは、選挙で決まるわけではなく。。。自分たちで決めるのです。
そして、あの事件が利用されたのではないか?と、言われています。

薄 熙来は、5年前に入るのではないか?と言われるほどの実力者でした。
が・・・入れなかった。
だから、実績を上げようと思って・・・

もう一つのキャンペーン「打黒」。
黒い組織「打黒」、黒社会(暴力団)を摘発し、5000人以上を逮捕。
さらに、特権階級にメスを入れ、汚職容疑などで役人、資産家を逮捕しました。

しかし、薄 熙来失脚後、「打黒」の恐るべき実態が明らかになりました。
逮捕され死刑になったのは90人以上。
そこには拷問による冤罪も多かったとか・・・。
金持ちをマフィアに仕立てて財産を没収するのです。
それが「打黒」の目的でした。その総額3兆円に上ると言います。

中国では資産家から見ると、薄 熙来は文化大革命の悪夢。

薄 熙来の目指した、毛沢東の文化大革命とは?
1966年から11年間続いた革命運動です。

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毛沢東は、こう言いました。
「資本主義に向かうものを追放しよう」

標的となったのは、共産党幹部・知識人。
特権階級は、貧しい農村に送られ強制労働を強いられました。
さらに、拷問をうけたり、処刑されたりすることも多々ありました。
実行部隊は「紅衛兵」と呼ばれる学生たちでした。

10年間の革命で、投獄300万人、処刑50万人と言われています。

紅衛兵たちは、薄 熙来についてどのように思っているのでしょうか?
中国の党内腐敗は、当時よりも今の方が酷い状況になっています。
権力を乱用し、民衆を搾取し続けています。

もし、誰かが先頭に立ち、権力者たちを倒そうと叫べば、それを支持する人は必ず出てくるでしょう。

文化大革命も・・・
国家主席だった毛沢東と、劉少奇との権力闘争が原因でした。
その毛沢東失脚の原因は、大躍進政策の失敗にあります。
国家主席を退いた毛沢東・・・。
次々と政策を打ち出す劉少奇を、快しと思わなかった毛沢東が仕掛けた権力闘争だったのです。

ひとりの妬みによって、国民が振り回されたのです。


23年前のあの事件。。。
第2の動乱、天安門事件。
1989年民主化を求める学生たちの運動です。

彼らに対し、ケ小平がとったのは・・・
武力による弾圧でした。
北京は血に染まりました。

世界中から批判を浴びたこの事件、これも、中国共産党内の権力闘争が原因でした。

ケ小平は、天安門事件当時の最高実力者。「改革開放」政策を進めていたはずなのに・・・。
この、「改革開放」をどこまで進めるか?という対立だったのです。

ケ小平VS胡耀邦・趙紫陽(民主化を進めた)です。


この胡耀邦によって引き上げられたが「胡錦濤」
趙紫陽の秘書が「温家宝」です。

そして、ケ小平の後ろには政治の民主化を嫌う人たちがいました。
その中には・・・薄 一波・・・薄 熙来の父親がいました。

共産党の現在の執行部と薄 熙来は対立のタネを持っていたのです。

脈々と受け継がれる権力闘争・・・
現代の権力闘争は?

胡錦濤国家主席の「胡派」と、前国家主席・江沢民の「江派」に分かれています。
胡派は共青団と言われ実力派、江派は、「上海閥」「太子党」と言われ世襲派、この薄 熙来も江派なのです。

この9人のは年齢制限があり、今回は9人中7人が引退します。
残るのは、江派の「習近平」と胡派の「李克強」です。

今回、入るはずだったかもの薄 熙来・・・。
どうなるのでしょうか?


江沢民は、反日教育を進めていました。
でも、江派の力が少なくなれば・・・
反日から・・・親日でもない、実利的な関係に進んでいくのではないでしょうか?

ということでした。

これは、日本にとっては、良いこと?
きっと、中国は権力闘争で手一杯です。

日本の対中国のしたたか外交に期待します。黒ハート

ということでした。

本当に、したたかな外交が出来るようになるためには、人の良い日本人をやめないといけないのかなあ・・・?

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posted by ちゃーちゃん at 14:10| Comment(2) | 未来世紀ジパング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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