1147年、一門の繁栄祈願のため祇園社を訪れていた清盛たちは、僧兵に武装したままの参詣をとがめられ、大乱闘を起こしてしまいます。
いくら無謀な清盛でも、相手が悪いですね・・・僧兵です。。。
僧兵の中でも、興福寺(南都)は衆徒(奈良法師)、延暦寺(北嶺)は山法師と呼ばれていました。
が、あの、妖怪・白河法皇をもってしても、自分の意のままにならないもの(天下の三不如意)として「賀茂川の水(鴨川の流れ)・双六の賽(の目)・山法師(比叡山の僧兵)」を挙げています。
まあ、「僧兵の横暴が朝廷の不安要素」であったことがうかがえるお話ですが、妖怪をもってしても太刀打ちできなかったものに、どう対抗するのでしょう?
で、これが平氏一門の存続を揺るがす大事件・祇園社の争いの始まりです。
日ごろ平氏をうとましく思っていた比叡山延暦寺の僧・明雲、清盛一党の厳罰を鳥羽院に直訴。
忠盛は盛国らを検非違使に差し出しますが、明雲はかえって反発。
清盛と忠盛を流罪にせよと僧兵たちが神輿を担いで強訴を始めるのです。僧兵を阻んだのは何の因果かライバル関係にあった源為義、源義朝ら源氏の武士たち。
神聖な神輿を避けて矢を放ち威嚇する源氏軍勢だが、一本の矢が神輿に突き刺さる。
がっぽーん
となったかどうか知らないけど、この矢を放ったのは清盛でした。
この時代、神が宿るという神輿を傷つけることは許されることではありませんでした。
が、清盛はわざと神輿を狙って射たと言い放ちます。
”神をも恐れぬ”というところを視聴者に見せ付けたかったのでしょうか?!
事の重大さを悟った忠盛は清盛と共に自ら検非違使庁に蟄居します。
清盛たちの処分については、朝廷内でも真っ二つに意見が分かれ・・・。
勿論、粛清が趣味の悪左府様は処罰派。

流罪にして平氏の勢力を奪おうとする内大臣・悪左府様・頼長に、信西は真っ向から反論。信西を信頼していた頼長は、思わぬ裏切りに怒りをあらわにする。

怖い悪左府様は素晴らしくカッコいいのですが、信西はどうよ?反抗している意味が今一つ解りにくいです。。。

出産間近の時子を案じた叔父の忠正は清盛の館を訪ね・・・その時、出産の途中となっていました。ので、清盛の息子の面倒を見ることになります。継母・時子に子供が出来ることで、かわいがってもらえないのではないか?不安がる清盛の長男・清太をやさしくなぐさめます。
そうよ、清太、あなたの悩みは時子ではなくって、お父の清盛と、後白河よ後白河!!
で、あのわらで作った馬すごい!!あまりの上出来に、欲しいとさえ思ってしまいました。
代わって、蟄居の検非違使庁の一室で忠盛と清盛は二人きりで語り合います。
忠盛は白河院という強大な相手に一人で立ち向かった清盛の母・舞子の思い出を語り、清盛が迷信のごときものに立ち向かう時を待っていたこと、平氏の未来を清盛に託していることを告げるのですが。。。
なんとも女々しい。。。

中井貴一さんが演じると、落ち着いているっていうか、インテリっていうか、女々しいっていうか・・・
武田信玄の時も、「私の大好きな信玄は、こんな抑えた演技の人間じゃない!!なんか、イメージ違う

鳥羽院御所では清盛たちの詮議がまだまだまだまだ行われています。
そこに事件の証人として一人の僧兵が現れ。。。鬼若のちの弁慶です。が、こんなところにずかずか入ってこれる身分なの?
と、思いつつ。。。セリフよりも、「この人が、相楽左之助なんだ・・・。」と、頭がいっぱいになっていました。どんな左之助になるのか、楽しみにしておきます。

鬼若は、清盛がわざと神輿を射たと証言、頼長は清盛を流罪とすることを再度主張します。粛清!!粛清!!
一方、信西は清盛を「世に欠かせぬ男」と反論。本当に、何を根拠に信頼しているの?
忠盛から白磁でも献上してもらったのかしら?いえいえ、主人公オーラのせいでしょう。
まだ自分は白河法皇の亡霊に悩まされ続けている、と再確認した鳥羽上皇。。。こうした寺社や武士の争いは元をただせば、白河法皇の悪政のツケだったのです。
三上博史さんの眼が!!!
ほんと、素晴らしい演技です。
ついに鳥羽院は検非違使庁へ向かい清盛を直接問いただします。
鳥羽院 「そちが神輿を射たのは、わざとか?手違いか?」
私も、清盛が溜めている間に言ってしまいましたよ。
「…わざとにござりまする」
清盛は確信を持って神輿を射たことを堂々と告げます。
ガッビーン
「射てみよ!神輿を射抜いた時のごとく、朕を、射てみよ!!」
鳥羽院は手を開き自分も射てみよと清盛に言い、清盛は鳥羽院の胸を射るしぐさをしてみせます。
まさに、鬼気迫る鳥羽上皇です。これほどまでに追い詰められています。

そして、矢をつがえて・・・放ってしまった清盛!!
撃たれて・・・胸をおさえた鳥羽院は。。。
平清盛、そちこそが神輿を射抜いた矢そのもの!
白河院の、朕の、乱しに乱した世に向けられた
一本の矢じゃ!
まさに、狂喜乱舞!!鳥羽院の世界は、なんだかよく解らないけどすごい!!ってことになりました。
素晴らしい!!

裁断は下され、忠盛と清盛は流罪をまぬがれます。
鳥羽院のおかげでしたか?
喜ぶ平氏一門のなか、宗子の顔は晴れません。忠盛がいつまでも鹿の角なんかを持っているから!!
清盛を守るのは亡き舞子を愛しているから!!
で、そんな母の本音に気付いてしまった家盛。。。
そして。。。清盛の館では清三郎が生まれ、そこへ家盛が訪ねてきて・・・。
家盛「申し訳ござりませぬが兄上…。私はもはや、兄上を嫡男と思うことはできませぬ」
清盛「え?」
家盛「これより先は、私が一門を背負うてまいる所存」
清盛「なんじゃと?」
今後は清盛ではなく自分が平氏を率いると宣言。仲むつまじい兄弟に亀裂が走る瞬間だった――。
なのですが、いつも思っていたのです。が、どうして、母親の身分の低い清盛が跡継ぎなのでしょう?
当時は、妻の家のバックアップが必要っていうか、母の身分が子の身分なわけで・・・。
例えば、清盛のライバル・源義朝にはたくさんの子がいましたが、長男が嫡男ではなくて、母の出が良い由良御前(熱田大宮司の娘)との子・頼朝、常盤御前は身分が低かったので、義経は兄弟としてではなく、頼朝に家臣のように扱われたと言いますが。。。
何故なのかしら?やはり、本当に母は、祇園女御とも祇園女御の妹とも言われています。祇園女御の力なのかも知れませんね。
で、来週ですが、いよいよ家盛。。。なかなか気性の激しい男色家の悪左府様・頼長様とどうなるのでしょうか?心配です。

↓ランキングに参加しています。
↓応援してくれると嬉しいです。


にほんブログ村

人気ブログランキングへ
ラベル:平清盛