2012年03月14日

「源氏物語」誕生の秘密。。。

BS歴史館「源氏物語」誕生の秘密〜千年の物語はスキャンダルから始まった〜

続きです。黒ハート

紫式部の「源氏物語」。世界市場の屈指の傑作は、優れたスポンサー・藤原道長がついたことによって、超大作となりました。

では、道長の思惑とは?

999年、権力を盤石にするため、12歳の彰子を一条天皇の后としました。史上初めて・・・定子と彰子、2人の后が並びます。この2人で天皇の寵愛を争うことに・・・。

天皇は、年上で才のある定子のところばかり。。。12歳で子供過ぎた彰子のところにはくる気配がありませんでした。
1000年、定子が亡くなります。
一条天皇の寵愛が彰子に向き、皇太子が生まれ道長の権力は盤石なものになるはずでしたが・・・。
彰子に心を向けることはなく。。。

一条天皇の寵愛を彰子に向けさせ、お世継ぎを作らせること・・・。それが紫式部の使命でした。

ここに、最強のライバル、清少納言が登場します。清少納言は、定子に仕えていた女御の一人、彼女のかいた「枕草子」には、教養の高さ、センスの良さが伺えます。

この「枕草子」、優しかった定子の、華やかだった定子の思い出が書かれています。定子後宮の文化遺産と言えるでしょう。若くして亡くなった定子を賛美するためのものでした。

が、紫式部にとっては、面倒なことをしてくれる清少納言ということになるでしょう。。。

日記にも、
「清少納言ときたら、得意顔でとんでもない人であったようでございます。
 彼女のような風流を気取ってしまった人は、
 自然と中身のないことになるのでしょう。
 そうなってしまった人の成れの果てが良いわけはありません。」   とあります。

道長から託された使命を果たすため、枕草子を超える作品を作らなければ!!

このライバル・・・清少納言は、チャーミングでセンスのいい文章を書き、紫式部はエンターテインメント性に優れた物語の作者・・・2人の女性作家のあり方が、同時代にあるという奇跡でした。

定子サロンの魅力は?
勿論、定子の優美さ・・・しかし、見かけだけではなく、歌や学もありました。
また、女御たちは・・・染色の技術を持ち、練香の調合の仕方に秀でていてオリジナルのものを作っていたとか・・・。幸せな気分でいられるサロンでした。

そんなサロンに対抗するためには・・・?

道長の狙いは、何とかして一条天皇を彰子の元へ向かわせること・・・。いろいろな手立ての一つが紫式部でした。

「外孫が天皇になれるように!!」

しかし、この源氏物語。。。ただ自分のところへ来てくれればいい。。。愛を独占したい!!ということではなく、定子を亡くした一条帝の悲しみを、桐壷帝を通して理解するということ。が根底にありました。

滋賀県大津市にある石山寺・石山寺縁起絵巻に紫式部に関するものがあります。
そこには、「彰子が新作の物語を書かせようとした。そのため紫式部は石山寺にこもった」とあります。

つまり、彰子も執筆に深くかかわっていたのです。みんなの意見を聞いて作った連載小説のようなものでした。

そして最大の読者となった「一条天皇」は、

「この人は、漢字の素養があるのだろう。歴史書をよく読んでいるようだ」

と、喜んだとか・・・。
特に、第5帖「若紫」は、一条天皇が自らの境遇を重ね合わせたのでは?
少女は「若紫」のちの紫の上・・・
愛しい藤壺のように育てようとする光源氏。。。この時光源氏17.8歳で若紫が10歳・・・ちょうど、一条天皇と、彰子の年齢に当たります。

この「源氏物語」を読んで、彰子を自分の理想の女性に育てようとする一条天皇。。。

1008年9月敦成親王出産。

ここに、紫式部の仕事も終わったのです。

「午の刻に空が晴れ 朝日がぱあっと差したような気がした。
 ご出産は安産でいらっしゃった 
 その嬉しきの比類なき 加えて男子でいらっしゃった歓喜ときたら
 とても人並一通などであるものか」

この「源氏物語」は、千夜一夜物語。短編でありながら、長編の要素を持ちます。
紫式部は、彰子の女御として彰子に幸せになってほしいと思った。そこには素晴らしい女性になってほしいという願いも込められていました。
帝や后の心の変化を引き出す役割を無し、単なる恋愛小説ではなく、苦難救済の国家プロジェクトになったのです。
紫式部は、摂関政治の申し子と言えるでしょう。

しかし、そこには道長、一条天皇、2人の后が居なければなりえませんでした。

写本が地方へ産出したのは、応仁の乱が原因だったと言われています。
京都が火の海となり全滅し、貴族は生活できなくなります。その貴族たちは、地方に行って、小京都を作りました。

そこで面白い講義をしたのです。
貴族は「源氏物語」の注釈書を作ったり、研究し、全国的に広める結果になります。



室町以降、様々な注釈書が作られました。

その代表が本居宣長の「源氏物語 玉の小櫛」です。
江戸時代は主君への忠義や身分の上下を重んじる儒教社会。
本居宣長は、儒教社会を取り入れる以前の日本のあるべき姿を「源氏物語」に求めました。

「物語を享受するとは、今のわが身に引き締めてなぞらえて
 昔の人のもののあはれを思いやったり
 逆にわが身を昔に引き比べてもののあはれを知ることなのである」

「やまとごころ」や「もののあはれ」を提唱し、その傑作として「源氏物語」をあげました。

文明開化と共に「やまとごころ」や「もののあはれ」が忘れられていく一方、源氏物語を訳す作家が登場します。与謝野晶子・谷崎潤一郎・瀬戸内寂聴・・・

定家の時代、歌詠みたちの規範としての「源氏物語」
武家の権力者は、「源氏物語」を読むことで、古き良き公家の文化を知ろうとしました。
井原西鶴は、「好色一代男」というパロディを作りました。
そして、本居宣長は、この「源氏物語」をベースとして日本文化アイデンティティを唱えました。
色好みややまとごころ、もののあはれを国学の基にしました。

この源氏物語をしのぐ作品は、まだありません。


2009年11月源氏物語幻の続編の写本が発見されました。
「巣守帖」2枚・・・。
鎌倉初期に書かれた「無名草子」には、源氏物語60巻とあります。
「桜人」「狭筵」「巣守」・・・「源氏物語」の最終話に対する不満から出てきたのかもしれません。

様々な人を虜にした「源氏物語」。千年もの間、連綿と読み継がれてきました。今も私たちの心を揺さぶる私たちの物語。
ここには、日本人1000年の血が流れているのかもしれません。

源氏物語〜千年の旅・2500枚の源氏絵の謎〜はこちら
与謝野晶子の新訳源氏物語 (文芸シリーズ) [単行本] / 与謝野 晶子 (著); 角川書店 (刊)
与謝野晶子の新訳源氏物語 (文芸シリーズ) [単行本] / 与謝野 晶子 (著); 角川書店 (刊)
与謝野晶子の「源氏物語礼讃歌」
与謝野晶子の「源氏物語礼讃歌」

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posted by ちゃーちゃん at 13:00| Comment(0) | BS歴史館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月13日

第9回「ふたりのはみ出し者」

第9回 「ふたりのはみだし者」

とっても楽しみにしていました。本当の悪の権化・「後白河」の登場です。黒ハート
本来ならば天皇になどなれるはずもない人が、法皇として5代の天皇の間君臨する後白河です。

源平の合戦を後ろで糸を引く、本当の悪なのですが、

ぶっ飛び登場でしたね。黒ハート
あの恰好、変?と、思われがちですが、あの髪形は時代考証に合っているとか。。。
笑ってしまいますが、まだまだ青二才なのであの頭なのでしょう。るんるん


1138年、清盛と明子の間に長男・清太(のちの重盛)が生まれました。
平家物語で唯一平家の良心として書かれている重盛さんです。
この人が、お父さんと後白河の板挟みになってしまうのですが・・・どんなに書いてくれるのか楽しみです。

祝宴でにぎわう清盛邸にかけつけた弟・家盛と清盛は和やかにどぶろくをくみかわし、のほほんとした平家の幸せな時間です。。。


一方朝廷内では、待賢門院璋子の産んだ皇子たちの間に深い溝ができていた。父・鳥羽上皇に疎まれ続け、子もいない崇徳天皇は孤独感にさいなまれていました。

それを横目に、弟・雅仁親王(後白河)は、賭場をうろついたり今様に熱中したりと、気ままな毎日を過ごしています。

いずれ雅仁が帝になるとみて乳父になった高階通憲とその妻・朝子は、そんな雅仁の奔放さに振り回されるばかり。って、後白河さんはポスト天皇の地位ではないのでは?私の勘違いかしら・・・あせあせ(飛び散る汗)
でも、通憲さんが、あんなふうに育ててしまったのね。。。悪の権化に。。。


ある日、まだ生きていた祇園女御は清盛邸を訪ねます。

妹の息子だからか、清盛を幼い時からかわいがっていた祇園女御は感慨深く清盛の息子を抱いた後、亡き白河法皇のまき散らしたわざわいの種が芽吹いていることを告げ、清盛が昔よく遊んだ双六を例にだし、サイコロの目次第では出遅れた者が勝ち上がることもあると、意味深発言。。。

これからの戦いを予見しているかのようです。。。
そんな役回りになるのかしら?


で、東国の山中で暮らしている源義朝のもとに相模国の三浦一族が助けを求めてきます。

なんで、こんな怪しい奴らに助けを求めるのかよく解らないですが。。。そうしないと話が進まないのでしょうか?義朝、どんどんと清盛化が進んでいます。
清盛は結構綺麗になってきましたよ。るんるん


一方、佐藤義清は、崇徳帝の苦悩ぶりを気に病み、帝を救うためにも、帝の母である待賢門院璋子の目をさまさせなければと、静かに決意を固めていました。


しかしガビーン!!得子が鳥羽上皇の皇子を産んだのだ。

皇位継承の順位を揺るがす一大事です。

鳥羽院御所では男児の誕生を祝う宴会が開かれ、そこには鳥羽上皇、得子、待賢門院璋子や藤原摂関家らのほか、清盛や義清も出席。得子から祝いの歌を詠むよう求められた義清は、この場にいない崇徳天皇の歌を詠みます。

なんと場違いな!!
首が飛ぶよ、首がっ!!

弟の誕生も祝うことができない崇徳帝、心が狭いにもほどがあるexclamation&question
それぐらい病気ってこと?

雅仁親王が笑い声とともに宴会に乱入、この人も来てないじゃん!!

そして赤子の頬をつねって泣かせてしまいます。父・鳥羽院がたわむれをしかると、雅仁は鳥羽院や待賢門院、得子とのスキャンダラスなドロドロをあげつらいます。

「昔からそうなんだよ!!もう、壊れてんの!!」

って、どうして誰も言わないのかしら。。。失恋


一部始終を見ていた清盛は、朝廷内の乱れた政に改めて失望します。
ここで、みんなが思ったはず・・・
「オトナになったじゃん!!清盛!!」

宴席の後、傷心の待賢門院をたずねた義清は、愛する気持ちがあなたにもあるはずといい、抱きしめます。待賢門院はとまどいながらも身をゆだねるのですが。。。
やっぱり宮中は腐っていますね。。。ホント。でも、ここまで書いてもいいの?

飛び出していった雅仁親王を探していた清盛は、ばくち場で身ぐるみはがされた親王を発見。
清盛邸に連れて行きます。

雅仁親王はそこで双六遊びせよと誘うのですが。。。
先週やっていたじゃない
「ライアーゲーム」
でも、心理戦なら
も負けないわよ!!
でも、ここは何も考えていない脳みそまで筋肉の?清盛。

雅仁は自分が勝てば清盛の子・清太をもらうという。

殆ど雅仁親王の勝利だと思われたとき。。。サイを振ったのは清太・・・。
この時に、運を使ってしまったのでしょうか?10を出しましたよ!!10を!!

そのお陰で清盛の勝利で終わると、腹を立てた雅仁は双六盤を清太に振り上げます。

雅仁を必死に止める清盛。「親子の絆などもろいものだ」と言い捨てる雅仁。

清盛は、「平家は王家とは違う」と反論しましたが、雅仁は清盛にも入っている白河法皇の血がいずれ騒ぎだすはずと言い放つのです。

雅仁親王が出てきてくれたおかげで、清盛がオトナに変身してきましたよ。るんるん

濃いキャラがいっぱい登場の今回の大河ドラマ。視聴率が悪いというのは何故でしょう?

私が面白いと思うのは、やはりオタクだから?

長きにわたるふたりの双六遊びは、まだ始まったばかりです。黒ハート黒ハート黒ハート

平重盛〜平家滅亡のキーパーソン〜はこちら

その時歴史が動いた 平清盛 早すぎた革新?平氏政権誕生のとき?
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ラベル:平清盛 後白河
posted by ちゃーちゃん at 11:45| Comment(0) | 平清盛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本一のミニ私鉄だった?紀州鉄道

先日田辺に行く前に、御坊で途中下車して紀州鉄道に乗ってきました。
御坊駅から西御坊駅まで2.7キロの短い旅です。るんるん

電車はこんな感じ。黒ハート

なんだかバスみたいでしょ?
DSC_0510.jpg

勿論ワンマンで、運転士さんはこの人。
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なかなか味のある運転士さんです。グッド(上向き矢印)

DSC_0513.jpg
きっぷも今では懐かしいパッチンです。揺れるハート
なんだか温かみがありますよね。
DSC_0511.jpg
こちらは終点、西御坊駅です。
今では珍しいトタンで出来ています。

DSC_0512.jpg
そこから先は行き止まりですよ失恋

ここには学門駅というのがあります。
昨日は和歌山では入試でした。
DSC_0554.jpg
このキーホルダーは入試の縁起担ぎに人気があるそうです。黒ハート
私も親戚の子のために買ってきました。

のどかな鉄道です。きっと、歩けてしまう距離ですが、のんびりと乗ってみるのもいいもんですね。

どなた様にも良さはわかりますよ。和歌山県限定 黒牛環山純米大吟醸1800ml
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posted by ちゃーちゃん at 09:34| Comment(0) | 和歌山探訪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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