![2011年ユーロ大炎上! 日本経済復活の始まり [単行本] / 松藤 民輔 (著); 講談社 (刊) 2011年ユーロ大炎上! 日本経済復活の始まり [単行本] / 松藤 民輔 (著); 講談社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41gMy0efF6L._SL160_.jpg)
2011年ユーロ大炎上! 日本経済復活の始まり [単行本] / 松藤 民輔 (著); 講談社 (刊)
この時期の最大のお目当ては、高級ブランドのバーゲンセール。
グッチでは、ありえない50%OFF、フェラガモ、プラダも格安。世界各国から、この「ユーロ安×割引セール」に参加しに来ています。ミラノは、観光客の買い物天国です。
観光客のメリットはそれだけではなく、21%かけられている消費税も帰ってくるというトリプルな現実があります。これは、外国人だけの特権です。
そこに追い打ちが・・・。
財政難による消費税の値上げが・・・。23%になるかもしれません。。。
消費税の未来はどうなっているのでしょうか?
日本の借金、約1000兆円、どうしてこんなに借金が・・・。
日本の赤字の構造は、90年ごろから歳出が大きくなり、税収を大きく上回っています。その歳出総額94,7兆円のうち1/4以上26,4兆円は社会保障費に充てられっています。
日本政府はこれを賄うために、2014年には8%、2015年には10%にしようとしています。
では、20%を超えているヨーロッパではどうなっているのでしょうか?
イタリアでは・・・。
働き盛りの男たちが、政府に対してシュプレヒコール!!解雇勧告された労働者たちです。このような動きがイタリアで頻発しています。
イタリア債務残高180兆円、再建策の一つが消費税の増税です。20%だったのを去年21%に上げているにも関わらず、また上げようとしています。今年9月から23%に・・・。
イタリア国民の反応は。。。高すぎる。ぜいたく品は買えない。
イタリアでは、
1973年に12%で導入、段階的にあげられて1997年には20%、2011年21%、2012年9月23%とあがっています。
実は、国民はあまり実感していないといいます。消費税が、値札にも、レシートにも書かれていないのです。また、物によって税率の違う軽減税率をとっていて、生鮮野菜・パン・パスタ・新聞などは4%、肉・魚・砂糖・卵などは10%、それ以外が21%なのです。
そして、その事実に慣れきってしまっています。
しかいし、消費税アップで脱税が

大問題です。税金を納めない、売り上げをごまかす業者が増えてきています。
イタリアの消費税の脱税額は、8000億円を超えています。途方もない金額です。
この事態に警察も動き出しました。
今回の消費税増税で、脱税が増えるのは確実です。警察は、市民の協力のもと、脱税の検挙に力を入れだしています。
ちなみに世界の消費税は・・・。
日本・カナダ・・・・5%
韓国・オーストラリア・・・10%
ケニア・・・・・・・・・・16%
中国・・・・・・・・・・・17%
チリ・ドイツ・・・・・・・19%
フランス・・・・・・・・・19.6%
イタリア・・・・・・・・・21%
スウェーデン・・・・・・・25%
です。日本はまだ低いほうです。

ヨーロッパは特に高いのですが、日常品は低い税率で、複数税率・軽減税率をとっているところが多いです。
代わって、消費税19%のドイツでは、高福祉天国があります。
原則、医療費は無料、実際は500万円かかる医療費でも無料になります。
ドイツの公的医療保険の保険料は、年収の15.5%と高いです。このお金で医療費が賄われています。
温泉による長期滞在治療、療養も無料です。
誰もがお金の心配をすることなく、治療に専念できるのです。
手厚いドイツの社会保障の恩恵は・・・。
小学校から大学まで授業料は無料、毎月子供一人につき2万円の手当を国からもらっています。
これを支えるのは国民の負担です。国民の負担率は、日本が38.3%に対してドイツでは53.2%になっています。
一生安泰のドイツ。どこまで維持できるのでしょうか?
その年金制度とは?
65歳からもらえる年金。日本では最低25年勤務の条件ですが、ドイツでは最低5年です。
ドイツでも少子化は問題で、1998年に1%増税、保険料の掛け金の引き上げ、受給年齢も67歳に引き上げる予定です。支給額も減らすことによって、2035年まで維持していけるそうです。
ドイツのシステムは、ビスマルクが作り、日本はそれを真似ています。
日本の消費税はどうなるのでしょうか?
10%は踊り場で・・・

万が一の時の医療、介護、教育の平等を考えると、
ここでは止まらない!!
日本は先進国の中で、最も少子高齢化が進んでいます。
世界が注目する福祉国家へ・・・。
日本がどういう国になるのかが、世界の関心となっています。
医療について、総合評価でWHOが評価したところ、乳児死亡率が一番低く、寿命も男性3位・女性は1位、日本が最も優れた医療制度を作っているということになっています。
お金はかけてこなかったけれど、ここまでやってきたという証拠です。
世界が注目する福祉国家になれるのでしょうか?今が勝負です。
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