2012年01月13日

池上彰〜宗教がわかればニュースのナゾが解ける〜A

次は、アメリカ大統領選挙です。

4年に1度行われる大統領選挙が、いよいよスタート!!

民主党と共和党が候補を出し合って戦います。4年前の2008年、黒人初のアメリカ大統領バラク・オバマ氏が当選。世界中が大きな驚きに包まれました。

そして、今回でも、これまでになかったサプライズがあるようです。
はたして、新しい世界のリーダーはだれなのでしょう?

この選挙の行方が、宗教を見ればわかるのです。

民主党は、現職のバラク・オバマ氏、では、共和党は?これから決めることになります。この、大統領選挙の勝敗を分けるとっても重要な要素が宗教なのです。

キリスト教です。

では、アメリカの大統領選挙はどれだけキリスト教と関係が深いのでしょうか?

世界のキリスト教の週は別人口割合は・・・。


カトリック・・・・・50.6%    約11億5066万人
プロテスタント・・・18.5%     約4億1979万人
東方正教会・・・・・11.8%     約2億7022万人
英国国教会・・・・・・3.6%        8605万人
その他・・・・・・・15.5%

です。キリスト教といっても、こんなにたくさんあるのです。
世界ではカトリックが過半数ですが、アメリカ合衆国ではプロテスタントが過半数を占めます。そして、大統領も、アメリカ合衆国でケネディ以外はみんなプロテスタントなのです。
そこには、アメリカの歴史がありました。もともとヨーロッパで迫害を受けてきたプロテスタントが、新天地を求めて海を渡りアメリカを建国したのです。
つまり、プロテスタントの人が作った国なのです。

池上さんが注目しているのは、ミット・ロムニーさん。かれは、先日の代表選で共和党候補のトップに躍り出ました。かれは、カトリックでもプロテスタントでもないモルモン教徒です。

では、モルモン教とは?

正式には「末日聖徒イエス・キリスト教会」といいます。創始者はジョセフ・スミス・ジュニア。本部はユタ州のソルトレークシティにあります。そもそもモルモンとは、かつてアメリカにいた預言者で、神様の言葉を聞いたモルモンという人が神様の言葉を記録しておいて・・・。
それを、ジョセフ・スミス・ジュニアが掘り出して宗教を広めたということです。

信者数は、アメリカで約600万人、全世界で1410万人といわれています。

モルモン教徒は自分たちがキリスト教の中のモルモン教と思っていますが、カトリック教徒やプロテスタント教徒にとってみれば、教えも伝統的なキリスト教徒は違うのでキリスト教ではない!!と、思っています。

モルモン教徒は、アメリカで1.7%。すごく少ないのですが・・・。資金力があるのです。

モルモン教徒は、自らの収入の1割を寄付しなければならないのです。
教会としてはかなり大きなお金ができて、そのお金を運用して・・・。アメリカ経済で大きな影響力を持つようになってきているのです。全体の資産価値は推定250億ドル〜300億ドル(日本円にして約2兆円)といわれています。

ロムニーさんが有力な候補者になる理由は・・・。

財界への強い影響力があります。
アメリカハーバードビジネススクール卒業
投資会社の経営者。実業家として大成功
ソルトレークシティ五輪組織委員長として成功
という経歴があります。

経済手腕があるのです。

しかし一方で・・・
モルモン教徒であるということに反発を持っているキリスト教徒もいるのです。
だから、ロムニーさんは、政策が評価されつつも支持率があまり伸びないのです。

だれが当選するのでしょうか?

アメリカ大統領選、今後の世界を占う意味でも目が離せません。
そうだったのか! アメリカ (そうだったのか! シリーズ) (集英社文庫) [文庫] / 池上 彰 (著); 集英社 (刊)
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posted by ちゃーちゃん at 13:18| Comment(5) | 池上彰 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

池上彰〜宗教がわかればニュースのナゾが解ける〜@

池上彰さんの三時間スペシャルです。揺れるハート

予告では、私が今読んでいる、この本の内容とも似ているような気がします。

世界を変えた10冊の本 [単行本] / 池上 彰 (著); 文藝春秋 (刊)世界を変えた10冊の本 [単行本] / 池上 彰 (著); 文藝春秋 (刊)

「世界を変えた10冊の本」この本も、面白いですが・・・。

今回は、テレビで。

動き始めた2012年、揺れ動く世界情勢、経済危機、日々飛び込んでくる重大ニュース、どうして紛争が勃発するのか?どうして領土問題はなくならないのか?どうして民族対立が起きてしまうのか?理解しづらい世界のニュース、それらはみな、宗教を理解すれば解るというのです。

そんなこんなを大解説してくれました。

国際政治の背景には、実は、宗教が絡んでいることがたくさんあります。だから、宗教を知らないと、その結果、ニュースの背景が今一つ理解できないのです。その背景の宗教を理解することで、ニュースの本質がクリアに見えてきます。


2012年を占う大注目ニュース!!

7月に開幕するロンドン五輪、200を超える国と地域が参加をする、巨大なスポーツイベントです。
しかし、このロンドン五輪に大きな問題が発生していました。

ロンドン五輪と、宗教の関係とは?

ロンドンオリンピックをラマダン中に開催するなんて、ばかげており、配慮に欠けている。トルコ・オリンピック委員会の委員長は、「イスラム教のスポーツ選手にとって不利になる」と、述べたのです。

ラマダンとは、イスラム教徒の行うべき義務の一つで、定められた期間(1か月)日の出から日没まで一切の飲食を断つというものです。今年は、7月20日から8月18日まで、暑い時期のラマダンは、水分も取れないので特につらいのです。ロンドンオリンピックは7月27日から8月12日、まさに、ガッツリラマダン月なのです。

コーランには、旅行中、病人、妊産婦、子育てをやっている女性は別の時期にやってもいいということになっているので、かなり柔軟にはなっているが、敬虔な信者には許せないのです。

ちなみに、2011年8月10日、札幌ドームでのサッカーのU-22の日本代表対エジプト代表の親善試合では、監督は自己責任にしたものの、11人中8人が断食して試合に臨みました。試合はそのためか、2−1で日本が勝っています。

女性のユニフォームでも・・・。イスラム教では、家族以外の男性に、見られる可能性がある場所では、素肌・髪を隠さなければならないのですが。

1992年バルセロナオリンピックで、普通にユニフォームで走った陸上選手が、金メダルを取ったにもかかわらず、母国で「イスラム教徒の女性としてあるまじき行為である」と非難を受けました。
保守派には受け入れられなかったのです。

去年のオリンピック女子サッカーの予選、イラン対ヨルダンの試合で、、、

イラン代表チームは、髪を隠して、長袖長ズボンで参加しようとしましたが、服を引っ張られたときに首が締まる危険がある、サッカーのルールに違反するということで、不戦敗になってしまいました。

今回のオリンピックでも、どのようなユニフォームがいいのかは、まだ思案中のようです。

他にも、食事や、お祈りの場所など、随所に配慮がなされています。



2011年5月2日、イスラム過激派組織アルカイダ元指導者・ウサマ・ビンラディンが殺害されました。

今だに止むことのない自爆テロ事件。そこにはイスラム原理主義・イスラム過激派・イスラム武装勢力とありますが、その違いはなんでしょう?

しかし、現在も、テロは終わっていません。

イスラム原理主義は、他の二つとは、全く違うものです。
イスラム原理主義とは、自爆テロをやったり人を殺したりそういうものではないのです。
イスラム復興運動のことで、「伝統的なイスラムの教えに戻ろうとする運動」のことです。イスラムの良き伝統に戻ろうというものです。

その運動は、イスラムの教えを広めたり、貧しい人たちを助けたり、医療を施したり、ボランティア運動を含めたイスラム復興運動だったのですが、キリスト教系の学者が、「原理主義」と名付けたのです。

というのも、キリスト教にも原理主義があって、それは、聖書に書いてあることは一言一句正しいという考えなのです。人間は神様によって造られたので、進化論は間違いだ、という考え方の人です。
キリスト教的考えが入ってきているのです。

で、その理想の為ならば、テロをやっても構わないと考える一握りの過激派が出てきたのです。
その人たちが、イスラム原理主義過激派となったのです。
だから、原理主義そのものが、過激な人たちという誤解が生まれたのです。
過激派がつくかつかないかで、全く違うものなのです。

そんな、敬虔なイスラム教徒の国、それが、サウジアラビアなのです。

ここは、テレビ東京の池上彰の世界を見に行くでもやっていましたね・・・。たらーっ(汗)

敬虔なイスラム教徒・・・なぜ自爆テロを」おこす人がいるのでしょうか?

「自爆テロ=ジハード」ではありません。ジハードの本来の意味は、イスラム教の教えを守るための努力」という意味です。

たとえば、自分たちの土地によそ者が攻めてきたときに、侵略を受けたときにイスラムの教えを守るために戦う!自衛のための戦い!それも、ジハードというのです。

神様に与えられた命、自殺は絶対に許されません。だから、自爆テロをする人たちを、イスラム教徒がみんな認めているというわけではありません。

自爆テロは、敬虔なイスラム教徒からすれば信じられない行為だといいます。

では、イスラム教徒はどんな生活をしているのでしょうか?

サウジアラビアのスーパーでは・・・。
豚肉は禁止されているので、ラクダ肉を売っていたり、ソーセージも鶏肉、ノンアルコールビールが売られています。

DVDショップでは・・・。
女性の肌や、十字架は隠してあります。作品によっては、内容も一部削除してあります。

マクドナルドでは・・・。
女性席と男性席に分かれています。

レストランでは・・・。
男性専用のスペースと、女性と家族用のスペースとに分かれています。

決して、男性に素顔を見せない女性は、家庭ではどうしているのでしょう。
基本は、見合い結婚です。若い人はそう思っていにようですが。。。

平均月収は35万円。普通の家でも、大きい家で、芝生があって、プールがあります。それは、3世帯は当たり前。おまけに、女性の外出がままならないので、家で楽しむという考え方からです。

夜9時でも、ショッピングセンターに女性がいて、外から見ると、男尊女卑で、女性が非常に抑圧されているような印象を受けますが、実際には、相当な自由があるということもわかります。

ムフティーと呼ばれるイスラム法学者、ムハンマド・アルアリフィーさんによると、サウジアラビアの宗教とは?

どうして、厳格にイスラム教を守っているのでしょうか?
サウジアラビアは、最後の預言者ムハンマドが生まれた場所で、神様が選ばれた土地であるということ。そして、二つの聖地、メッカとメディナがあり、世界中から多くのイスラム教信者が巡礼に来ます。だから、我々は、イスラムの代表にならなければならない。この国が中心となって、正しい教えを守る必要があるのです。

同時多発テロ以降、イスラム教が恐ろしいと思っている人がいますが?
イスラム教には、神が与えたたくさんのルールがあります。でも、それは、人間にとって当たり前のことばかりです。むやみに人を殺していいなんてことはなく、殺人は絶対に許されないことです。
だから、あの犯人は、イスラム教徒ではないんです。つまり、正しいイスラム教徒であれば、同時多発テロなんてことは絶対に考えません。
そもそも彼らは、イスラム教徒ではありません。

イスラム教は、一言でいうとどんな宗教ですか?
世の中のためによいことをすれば神様はお喜びになります。
私たちはそれを続け、死んだ後、神様の元に会いに行き、そこでパラダイスを与えてもらうんです。

女性の権利は変わってきつつあります。
地方選での選挙権が認められることになりました。


これが、サウジアラビアです。


次は、アメリカ大統領選!!

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posted by ちゃーちゃん at 12:22| Comment(0) | 池上彰 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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