「カウラの大脱走」と、「引き裂かれた歳月〜証言記録シベリア抑留」を見ました。
8月には太平洋戦争について、たくさんのテレビ番組をしています。女なのに、何故興味があるのかというと、祖父がまぎれもなく職業軍人で、捕虜となり、帰還してきたから。
よく、戦争の話を聞かされました。鬱屈した気持ちで、どんな風に戦後を過ごしてきたか・・・。私は子供だったし、戦争のことを聞いていたつもりでしたが、10%も聞いていなかったんだろうな・・・。と、思い、今年はむさぼるように見ています。
「カウラの大脱走」は、少し前、テレビドラマでも見ました。
捕虜となった人達の物語です。オーストラリアにあったカウラ捕虜収容所。そこにはイタリア人捕虜、ドイツ人捕虜、日本人捕虜が、それぞれ民主的な町を作って過ごしていました。
が日本人たちは、そんな生ぬるい世界から脱走します。殺してもらうために。
それは、東条英機に作った戦陣訓によるマインドコントロールだったと、NHKではいっています。そう、あの「生きて虜囚の辱めを受けず」という一文が有名ですね。
当時、日本人は捕虜の何かを教えられておらず、また、その戦陣訓を全うするために大脱走をするのです。1000人以上が脱走し、射殺されたのが183人、自決したものが31人、その他は、捕虜として捕まりました。
大多数が本当に自殺や自決をしたかったのか、解りませんが、民衆意識というか、ヒステリー化しているのか、捕虜として無事に暮らしていても、心の奥底に教育された意識は変わらないのですね。
「シベリア抑留」では、本当に地獄のような日々だったのだなあと、思います。民主化という名の社会主義化、社会主義者にならなければ日本に帰してもらえない現実。そうして、10年の歳月をかけて日本に帰ってきた人達を待っていたのは、「赤」というレッテルでした。
本当に、戦後もずっとそんな差別の中で生きてこられたのだなあ・・・。と、胸が苦しくなりました。
まさに、不毛地帯でした。ドラマで唐沢くんがやりましたよね。でも、山崎豊子さんの原作では、ドラマに出来ない、すさまじいものがありました。本当のことなんだな・・・。と、改めて思います。
不毛地帯の壱岐正には、モデルがあるのですが、あの時代、他の皆さんにもひとつずつ、すごい人生があるのだなあと、改めて思いました。
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